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シーイーシー、製品のIoT化を支援する「ANIoT」で短期間のPoC開発向け「プロトタイプ構築サービス」を提供開始

 株式会社シーイーシーは14日、IoT開発の支援サービス「ANIoT(エニオット)」を提供開始した。

 ANIoTは、コンシューマー向け家電製品から産業用プロダクトに至るまで、「製品IoT化をもっと簡単に」を掲げ、顧客価値向上や保守費用低減に貢献するサービス。シーイーシーが培ってきた開発実績を基に、製品のIoT化構想における企画段階から試作、製品評価・テストまでを支援する。

 ANIoTの第1弾サービスとして、顧客のPoC(Proof of Concept)ニーズに合わせて、IoTゲートウェイ、クラウド環境、Web・スマホアプリケーションをパッケージ化した「IoTプロトタイプ構築サービス」を先行提供する。

 プロトタイプ構築サービスは、既存の製品・機器や開発段階のプロダクトを準備するだけで、最短3週間で遠隔監視やアラート通知機能に対応したプロトタイプ環境を構築する。顧客側のIoTシステム構築が不要となるため、本来の目的であるデータを活用したカスタマーサポートの迅速化、顧客満足度向上策の検討に専念できる。

 また、SIサービスとして、製品のIoT化に求められる組み込み技術、クラウド環境やWebアプリケーションなどの領域で、シーイーシーの専門家が顧客を総合的に支援する。ANIoTは、顧客の製品特性や構想企画を基に、温湿度、振動、画像、加速度などのセンサーや、5G、LPWA(Low Power Wide Area)の種類・性能を見極め、用途に合ったネットワーク構築からクラウド環境の設計・開発を提案する。

 さらに、ANIoTのプロダクト開発サービスと連携して、製品の品質検証、セキュリティ対策も提供し、IoTソフトウェア開発品質、IoT機器の技術基準適合認定などを支援する。製品のテスト・検証や運用、保守、セキュリティ対応に至るまで、各分野の専門チームが製品ライフサイクルを総合的にサポートする。

 シーイーシーでは今後、製品のIoT化支援に関する各種サービスを「ANIoT」ブランドで提供。ANIoTの利用を検討中の企業や、導入後の顧客に向けたワークショップ、ハンズオンセミナーを通じた技術交流・活用事例の情報交換も随時開催する。