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HPE、第5世代Xeon SP対応のHPE ProLiant Gen11サーバー6機種を出荷開始

 日本ヒューレット・パッカード合同会社(以下、HPE)は6日、第5世代インテルXeonスケーラブルプロセッサー(以下、Xeon SP)に対応する「HPE ProLiant Gen11サーバー」の新製品として、タワー型サーバー「HPE ProLiant ML110 Gen11」「HPE ProLiant ML350 Gen11」、ラックマウント型サーバー「HPE ProLiant DL320 Gen11」、「HPE ProLiant DL360 Gen11」「HPE ProLiant DL380 Gen11」「HPE ProLiant DL380a Gen11」の6機種の出荷開始を発表した。

 また、Xeon E2400プロセッサー対応のエントリーレベル製品として、「HPE ProLiant ML30 Gen11」「HPE ProLiant DL20 Gen11」の2機種の出荷開始も発表した。

 HPEでは、ワークロードのパフォーマンス最適化を実現し、第5世代Xeon SPを最大限に活用できるよう、HPE ProLiant Gen11サーバーを強化し、直感的で信頼性に優れた最適化されたコンピュートリソースを提供するとしている。

 新製品では、プロセッサーあたり最大64コアをサポート。第4世代Xeonプロセッサーと比較して、全体的なパフォーマンスが21%向上した。レイテンシーが重視されるワークロードや、メモリに制約のあるワークロード向けにメモリ機能を強化し、第4世代Xeonプロセッサーと比較して、最大5600MT/秒(16倍増)と2.7倍の最終レベルキャッシュを実現した。

 HPE ProLiant Gen11サーバーは、セキュリティ・バイ・デザインを徹底し、ゼロトラストアーキテクチャに基づくセキュリティ技術を進化。改ざんに対する防御、再起動することなく自動修復まで行えるHPE Silicon Root of Trustでは、SPDM(セキュリティプロトコルおよびデータモデル)技術に対応し、オプションカードの保護も実現している。TPMをシステムボードに組み込んだほか、サプライチェーンのレベルで不正な部品が装着されていないことを証明するデバイス証明を標準搭載している。

 同じく標準搭載のセキュアゼロタッチオンボーディングにより、サーバーの「身分証明書」を確認してネットワークアクセスを許可する仕組みで、すり替えからの防御も実現。廃棄時には簡易な操作でディスクやシステムボードのデータを消去できるOne-buttonセキュア消去の機能により、データの流出を防ぐ対策が図られている。

 また、HPE GreenLake for Compute Ops Managementを導入することで、クラウドから一括管理が可能で、監視に加え、遠隔からBIOSの設定変更、OSのインストールが可能。定期的にバックアップ、パッチの適用、故障対応など管理サーバーを介することなく実行できるため、管理者の負担を大幅に軽減できるとしている。