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鉄飛テクノロジー、ファイルサーバーを文書管理システムとして利用可能にする「FileBlog 5.3 文書管理エディション」

 株式会社鉄飛テクノロジーは29日、ファイルサーバー全文検索ソフトウェア「FileBlog」の新版として、「同 5.3 文書管理エディション」を提供開始すると発表した。新たに、作業やタスクの進捗状況を視覚化するカンバンボード機能や、バージョン管理機能などを追加しており、文書管理システムとしても利用可能になったという。

 FileBlogは、Windowsファイルサーバー上にフォルダー階層を自由に作成し、さまざまな種類の文書を分類・保管できるWebアプリケーション。Windowsエクスプローラーのような簡便な操作性で、ファイルの高速な全文検索・属性検索、一覧表示・プレビュー表示、ダウンロード・アップロードなどを行うことができる。

 今回の新版では、こうした基本機能はそのままに、文書管理システムに求められる汎用的な2つの機能が追加され、ファイルサーバー上で文書管理システムが構築できるようになった。

 1つ目のカンバンボードは、文書ファイルをカンバン(カード)化して複数のレーンを移動させることにより、視覚的に文書のステータスや属性の情報を管理できる機能。例えば、新しい文書が保存されると「未対応」のレーンに表示され、ドラッグ&ドロップで「処理中」、「処理済み」、「完了」とカンバンを移動させ、作業やタスクの進捗状況を更新するといった運用が可能になる。

 鉄飛テクノロジーでは、メールやFAXで受け付けた申込書や注文書、見積依頼書のステータス管理などに適していると説明している。

 2つ目のバージョン管理は、文書ファイルの更新毎の変更履歴を保存し、任意のバージョンを取り出して参照できる機能。更新のたびに別名を付けて保存しなくても、ファイルをアップロードやコピーで上書きすれば自動的に変更履歴が蓄積され、必要な時に参照や比較を行える。

 同機能は、既存のファイル差分比較機能と合わせ、バージョン管理機能として活用できるとのことで、例えば、マニュアル・手順書、プロジェクト標準文書など、章やセクションごとに複数のファイルで構成され、かつ改善点を反映して改訂が繰り返されたり、複数の作業者が作成に関わったりするような文書の管理において、便利に利用できるとした。

 なおFileBlogでは、検索・閲覧エディション、リモート編集エディション、文書管理エディションから、用途に応じたプランから最適なものを選択可能。ライセンス形態は永続/年間の2形態それぞれについて、ユーザー数/文書数に応じた価格が設定されている。

 永続ライセンスの価格例(税別)は、10ユーザー・20万文書の場合で、ライセンス価格が22万7000円、年間保守料が3万9000円。100ユーザー・100万文書では、ライセンス価格が123万6000円、年間保守料が21万5000円となる。