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鉄飛テクノロジー、文書管理システム「FileBlog」で電子帳簿保存法に準拠した運用を可能に

アマノタイムスタンプサービスと連携

 株式会社鉄飛テクノロジーは18日、ファイルサーバー検索・文書管理システム「FileBlog」に、アマノセキュアジャパン株式会社が運営する「アマノタイムスタンプサービス3161」を連携し、改正電子帳簿保存法に準拠した運用を可能とする「FileBlogタイムスタンプソリューション」を販売開始した。

 FileBlogは、顧客のハードウェアにインストールして、Windowsファイルシステムの全文検索やページプレビューの閲覧を可能にするWebアプリケーション。自由なフォルダー階層を作成して、あらゆる種類のファイルを分類・保管し、Windowsエクスプローラーのような操作性で全文検索を含む多彩な検索機能とファイル閲覧を可能にする。

 新たに販売開始するソリューションでは、FileBlogにタイムスタンプの付与と一括検証機能を組み合わせることで、専用のシステムやクラウドサービスを用いなくても、汎用のファイルシステムを使った文書管理の枠組みで、電子帳簿保存法の電子取引およびスキャナー保存要件を満たす運用を可能にする。

 タイムスタンプには、アマノタイムスタンプサービス3161を利用。FileBlogに保存した国税関係書類のスキャン文書、電子取引データにタイムスタンプを付与することで真実性を確保し、検索要件として義務付けられる属性(取引年月日、取引先、取引金額)の入力と、FileBlogの検索機能で可視性を確保する。タイムスタンプにより、PDFファイルの単位で真実性が確保されるため、将来的にシステム移行が必要となった場合にも安心して利用できる。

 フォルダー階層を利用した文書管理のため、これまでの紙文書でのファイリングに近いイメージで電子保存が可能。取引先別や案件別、年度別や月別など、以前から慣れ親しんだ分類の仕方でフォルダを作成して管理できる。

 実際の運用では、「登録フォルダ」を作成して見積書、注文書、納品書、請求書などのPDFファイルをアップロードし、メニューから属性入力とタイムスタンプ付与を実行すると、自動で作成される「アーカイブフォルダ」に処理済みのファイルが編集不可の形式に変換されて移動する。「アーカイブフォルダ」に保存された処理済みファイルは、属性をキーワードに高速検索可能で、まとめてタイムスタンプ検証(一括検証)もできる。同時に「バックアップフォルダ」も自動作成され、属性とタイムスタンプ付与前のオリジナルファイルが読み取り専用で保存される。

 FileBlogタイムスタンプソリューションは、ユーザー数・文書数に応じた価格体系となり、10ユーザー・20万文書の場合で価格は初年度36万9200円(税別)。FileBlogライセンスとタイムスタンプ機能など必要最小限のオプション、導入支援、タイムスタンプ関連利用料(1000スタンプ/月)が含まれる。次年度以降は年額16万9600円(税別)。

 鉄飛テクノロジーでは、中堅企業に加えてサーバー構築やシステム管理スタッフが不在の中小企業を対象として、2年間で250社への導入を目指す。