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鉄飛テクノロジー、“ごみ箱”機能を利用できるファイルサーバー全文検索ソフト「FileBlog 5.4」

削除・上書きしてしまったファイルを利用者が自ら復元可能に

 株式会社鉄飛テクノロジーは4日、ファイルサーバー全文検索ソフトウェア「FileBlog」の新版として、「同 5.4」を提供開始すると発表した。削除や上書きで失われた過去のファイルを自動でバックアップし、利用者が必要に応じて復元できるようになっている。

 FileBlogは、Windowsファイルサーバー上にフォルダー階層を作成して文書を分類・保管し、Windowsエクスプローラーのような簡便な操作性で全文検索と閲覧を行えるWebアプリケーション。ブラウザからファイルのアップロードやダウンロード、差し替えなどが可能な文書管理システムとしての機能も備えている。

 今回の新版では、一般的なファイルサーバーの共有フォルダーにはないセキュアな「ごみ箱」を設置した。削除してしまったファイルを元に戻せるだけでなく、上書きして失った古いバージョンの復元も行えるという。

 通常のファイルサーバー運用では、システム管理者に依頼するなど、手間がかかっていたファイルの復元作業を容易に行える点がメリット。また、ごみ箱内のファイルも全文検索の対象となり、復元したいときに目的のバージョンをすぐに見つけられるとした。

 なお、ごみ箱内のファイルには元のファイルのアクセス権がそのまま引き継がれ、アクセス権を持たないユーザーがごみ箱にアクセスしても読み取ることはできない。一方で、チームのスタッフが削除してしまったファイルを、アクセス権を持つマネージャーが参照するといった対処が可能になるとのこと。

 この新機能は、FileBlogの「リモート編集エディション」および「文書管理エディション」に標準装備される。

 このほか新版では、ZIPファイルに含まれるファイルのプレビューと全文検索、SharePointサイト内の文書検索(オプション)に対応。セキュリティアップデートと画面デザインの改良が行われている。

 価格は、「リモート編集エディション」が、10ユーザー/20万文書の場合でライセンス料17万2000円、年間保守料2万8000円。バージョン管理やPDFタイムスタンプなどの機能も利用できる最上位の「文書管理エディション」は、同じく10ユーザー/20万文書の場合でライセンス価格22万7000円、年間保守料3万9000円となる。