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NTT東日本、「地域エッジクラウド」の定額制メニュー「タイプV」を提供

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は29日、NTT東日本のさまざまなアセットを活用して地域活性化を推進する「REIWAプロジェクト」の一環として提供している、仮想IaaS基盤が利用できる「地域エッジクラウド」について、新たなメニューとして定額制の「地域エッジクラウド タイプV」を2月29日に提供開始すると発表した。

 サービスは、オンプレミス環境でも広く採用されているVMware by Broadcomをベースとして、顧客環境のクラウド移行を促進する。

 NTT東日本では、地域の顧客やパートナー企業から、定額制、機微なデータの取り扱いおよび保管場所の明確化、ネットワーク周縁でのデータの一次処理による低遅延・低コスト化の実現といった、クラウドサービスに関する相談を多く受けていると説明。こういった背景から、より多くの顧客が活用できるよう、定額制プランとなる地域エッジクラウド タイプVを提供開始するとしている。

 地域エッジクラウド タイプVは、NTT東日本のデータセンター内にクラウド基盤を配備することで、地域エッジクラウドならではの安心と使いやすさを実現する。

 仮想マシン、ストレージ、ネットワークなどのIaaS機能が定額で利用でき、クラウド利用時のネックとなるダウンロード通信による従量課金なしで利用できる。クラウド環境については、NTT東日本のクラウドエンジニアが、設計・構築から監視・運用まで代行可能なメニューを用意する。

 遠隔地のデータセンター内でデータをバックアップすることにより、BCP対策が可能。顧客ネットワークと閉域接続することで、セキュアかつ低遅延にクラウドサービスを利用できる。

 NTT東日本内のITシステムやサービスアプリケーションが稼働するためのクラウド基盤を安定運用してきた専属オペレーターが、24時間365日、監視・運用を行う。クラウド基盤はハードウェアレベルで冗長構成をとっている。

 NTT東日本は、サービスを地域活性化に資するクラウドサービスとして、より多くの顧客の課題解決に貢献できるよう、サービスの提供機能を順次拡大する予定としている。