ニュース

セゾン情報システムズ、iPaaS「HULFT Square」をアップデート 大規模開発への対応などを実施

 株式会社セゾン情報システムズは29日、クラウド型データ連携プラットフォーム(iPaaS)「HULFT Square」のアップデート(同 No.2023.4)を提供開始したと発表した。今回のアップデートでは、データ連携基盤を目的とした利用や大規模開発への対応に焦点を当てているという。

 HULFT Squareは、「データ活用するためのデータ準備」や「業務システムをつなぐデータ連携」を支援する、日本発のiPaaS(Integration Platform as a Service)。オンプレミス・クラウド・SaaSなどの環境に分散して管理されている多様なデータを、業務システム間、業種、国・地域をまたいで連携できるようにしている。

 今回のアップデートでは、データ連携基盤や大規模開発に対応するため、HULFT Square内の「App Square」から、審査済みのアプリケーションを導入できる「アプリケーション」機能をアップデートし、HULFT Squareのサービスの中で、開発環境からテスト環境、ステージング環境、本番環境と、システムをリリースするまでの段階を経られるようにした。

 開発環境で作成したスクリプトは、利用企業が自らプライベートの組織内アプリケーションとして登録し、テンプレートとして各環境にインストールして利用したり、複製してカスタマイズを行ったりすることができる。

 また、指定のメールアドレス、あるいはWebブラウザのサービス画面に通知を送ることで、ログインしなくても状況を確認できる機能が追加された。ジョブが失敗した場合、サービスがシャットダウンまたは利用可能になった場合、ダッシュボードから確認できる月別の各種数値にしきい値を設定しておき、使用量がその値を超えた場合などに、設定された方法で通知を送信できる。

 加えて、スクリプト呼び出しの構造を可視化する機能が追加された。スクリプト呼び出しを多用した場合、その依存関係が複雑になったり、スクリプトのバージョン管理が煩雑になったりする場合があるが、この機能によって依存関係を可視化することで、こうした問題の解決を支援するとのこと。なおスクリプトに対しては、「常に最新のスクリプトを呼び出す」「指定されたバージョンを呼び出す」といった指定を行える。

 このほか、REST APIジョブ(APIマネジメント)の実行回数をダッシュボードに表示する機能の追加や、PostgreSQL 15に対応したコネクターの追加なども行われている。