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リコージャパン、マネージドITサービスの管理基盤をユニリタの「LMIS」で刷新

 株式会社ユニリタは12日、リコージャパン株式会社が顧客向けに提供している、各種マネージドITサービスのサービスマネジメントの基盤として、ユニリタのサービスマネジメントプラットフォーム「LMIS(エルミス)」を採用したと発表した。

 リコージャパンでは、顧客環境に設置したインフラの監視サービスなど、顧客向けに各種マネージドITサービスを提供している。しかし、それらのサービスで利用しているITサービス管理ツールにおいて、ツールのカスタマイズにより運用環境が属人化してしまっていたほか、契約していたベンダーのサポート品質に対する不満や、年々増加するツールの維持コストなどを課題としていたという。

 そうした中で、ITサービス管理ツールと連携利用していた自動化ツールにおいて不具合が発生。ベンダーサポートが十分に得られないこともあって、解決の道筋が見えない状況になってしまったことを機に、自動化ツールとITサービス管理の基盤刷新を決断。マネージドITサービスにおける運用管理基盤としてユニリタが提供するLMISを、また連携する自動化ツールとしてセゾン情報システムズの「DataSpider Servista」をそれぞれ採用した。

 これらの導入にあたっては、NSW株式会社が支援を担当しており、数カ月をかけて、構成情報を含めて既存環境からLMISへの移行を実施した。現在はおよそ200名弱の担当者が、ITILに準拠したインシデント管理や変更管理、問題管理、リリース管理、構成管理などに活用している。LMISで管理しているユーザー数は膨大で、1つのマネージドITサービスだけでも数万社レベルにおよぶほか、イベント管理およびインシデント管理のチケットとして登録されているものだけでも、稼働後約4カ月で3万件を超え、毎月8000件ほどの件数が自動で登録されているという。

 なおリコージャパンでは、この導入により、属人化していた業務環境からの脱却に成功。運用者によってバラバラだった構成情報が整理され、必要な情報が容易に検索できるようになった。また、コスト面でも3割ほどの削減につながることが期待されており、完全に切り替えが実施できれば、さらにコスト効果が得られる状況とのこと。