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アライドテレシス、Wi-Fi 6アクセスポイントのセキュリティや安定性を向上させる機能強化を実施

 アライドテレシス株式会社は26日、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応無線LANアクセスポイント「AT-TQ6702 GEN2」「AT-TQm6702 GEN2」「AT-TQ6602 GEN2」「AT-TQm6602 GEN2」のファームウェアを、「Ver.8.0.3-1.1」にバージョンアップすると発表した。これにより、セキュリティや通信の安定性の向上などを実現するという。

対象製品のひとつ、AT-TQ6602 GEN2

 今回のファームウェアバージョンアップでは、無線ネットワークの導入や拡張を効率化するソリューション「AWC-SC(AWC Smart Connect)」の利用時に、ダイナミックVLANとの併用が可能になる。これにより、端末のネットワーク設定を変更することなく、認証サーバー(RADIUSサーバー)から受け取った認証情報に基づき、ユーザーが所属するVLANを動的に変更できるようになるため、ネットワークの接続先の割り当てや変更を簡単に行えるとのこと。

 例えば、AWC-SCを利用した無線LAN環境で、ダイナミックVLANによりネットワークをゲスト用と社内用の2つに分離し、端末の認証情報によって接続先ネットワークを割り当てる、といったことが可能になる。論理的に2つのネットワークに分割することで通信負荷を分散できるほか、ゲスト端末から社内用ネットワークへのアクセスが制限されるので、セキュリティも確保できるとしてる。対象は、AT-TQ6602 GEN2、AT-TQ6702 GEN2の両製品。

 2つ目の新機能としては、移動中も途切れない快適な無線LANを実現するソリューション「AWC-CB(AWC-Channel Blanket)」を利用した無線LAN環境で、WPA3機能が利用可能になる。こちらの対象は、AT-TQ6602 GEN2、AT-TQ6702 GEN2の両製品。

 このほか今回は、ネットワーク機器の状態や設定情報を格納するMIB(管理情報ベース)のサポート範囲が拡張される。標準MIB(Host Resource MIB)では、ネットワーク上にあるアクセスポイントごとの利用率やCPU使用率、メモリ使用量の取得に対応。またPrivate MIBでは、ラジオごとに接続しているクライアント総数などを確認するための情報取得が可能になる。対象は、AT-TQ6602 GEN2、AT-TQm6602 GEN2、AT-TQ6702 GEN2、AT-TQm6702 GEN2の各製品。