ニュース

キヤノンITSがクラウド型統合ID管理サービス「ID Entrance」発表、設定代行やDR機能などを標準提供し安定した運用を支援

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、ITインフラサービス「SOLTAGE」のセキュリティサービスの新ラインアップとして、クラウド型統合ID管理サービス「ID Entrance」を提供開始すると発表した。

 ID Entranceは、各種クラウドサービスへのログインに使用しているID/パスワードなどの情報を統合管理できるIDaaS(Identity as a Service)。シングルサインオン(SSO)機能を備えているので、複数のアプリケーションやサービスを、1つのID/パスワードで利用できるようになるほか、多要素認証や認証ポリシー機能も備えた認証・認可機能をクラウド上で提供する。

 また、わかりやすいユーザーインターフェイスと充実したヘルプ機能の提供により、設定負荷を軽減可能なことに加え、運用時に負担となるユーザーアカウントの改廃作業、ほかのクラウドサービスとの連携設定を支援し、IdP(Identity Provider)の設定を代行するサポートセンターサービスを標準で付帯している点が特徴という。

 さらに、サービスを稼働させているインフラ設備は、ロケーションの離れた複数のデータセンターで分散構成するとともに、国内の大規模災害発生時には、海外へ環境を移して稼働を継続するDR(ディザスタリカバリ:災害対策)が標準付帯されているので、安定的にサービスを提供できるとのこと。

 加えて、クライアント証明書発行オプションが提供され、MACアドレスなどの端末固有情報にひも付けて発行可能なため、管理者が許可した端末だけに証明書の導入を行えるとしている。

 価格は、1IDあたり月額150円(税別)から。

 なお、キヤノンMJグループが開発している、電子帳簿保存法に対応した形で書類を長期保管/運用するデジタルドキュメントサービス「DigitalWork Accelerator」とも、SSO機能によりシームレスな連携を実現するとのことだ。