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ウイングアーク1st、データ連携を拡充したデータ分析基盤「Dr.Sum Ver.5.7」 生成AIによる分析アシストなども提供

 ウイングアーク1st株式会社は20日、データ分析基盤「Dr.Sum」のデータ連携機能や生成AIとの連携機能などを強化し、「同 Ver.5.7」として提供開始したと発表した。

 そのDr.Sumは、2021年の「同 Ver.5.6」リリース後、BIツールとの連携を強化し、目的に応じたユーザーインターフェイスの選択を可能にしたほか、Dr.SumとBIツールの連携メリットとして、高速集計・データ統合することによる分析内容の高度化を提供してきたという。

 今回の新版ではさらに、データ連携の拡充、ならびに、生成AIの利用によるデータ整備/分析アシストにより、“使えるデータ”をビジネス現場に届けるクラウドデータマートとしての機能を強化したとのこと。

 まずは、さまざまなデータとの連携機能を強化した。具体的には、CData Softwareのアダプタを採用し、Salesforceやkintoneなどのクラウドサービスとの、シームレスなデータ連携に対応したほか、データ連携ツール「Dr.Sum DataLoader」の同期機能の対象データベースにPostgreSQLを追加した。

 また、ファイル・フォルダーを監視し、Dr.Sumへのファイルアップロードや取り込みを自動化する新機能「File Upload Agent」を提供する。これを利用すると、FTPサーバーを立てたり、プログラムを書いたりしなくとも、手元のファイルを統合・集約する仕組みを簡単に構築できるという。

 さらに、生成AI「ChatGPT」を連携させ、ビュー生成やデータ加工などの行いたい処理をテキストで書き込むと、データベースエンジンでSQL・Python生成が可能になる新ツール「Dr.Sum Copilot」を、2024年春より提供開始する。

 同ツールでは、知りたい情報をテキストで書き込むと、関連性の高い集計レポートを提示することも可能で、初めてDr.Sumで集計を行うユーザーでも、目的の情報に素早くたどり着けるようになるとした。

 このほかデータベースエンジンでは、データベースとしての進化、SQLの拡充、運用・速度改善、管理ツールの操作性向上などを図った。Datalizerでは、UIの進化、明細書・集計表の自由度が向上、カスタムビューの設定が可能になったとしている。

 Dr.Sum Ver.5.7の価格(税別)は、クラウドサービスが月額15万円から、オンプレミス製品は、サブスクリプションライセンスが月額12万900円から。