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サピエンステクノロジー、青果卸売市場向け販売管理クラウドの基盤として鈴与シンワートの「S-Port Cloud V」を採用

 鈴与シンワート株式会社は7日、サピエンステクノロジー・ジャパン株式会社(以下、サピエンステクノロジー)が、青果卸売市場向けに提供しているクラウド型販売管理システム「VF emerge(ブイエフ イーマージ)」の基盤として、鈴与シンワートのクラウドサービスである「S-Port Cloud Vシリーズ(IaaS)」を導入したと発表した。

 卸売市場業界では従来、ハードウェアの入れ替え時期にシステムを更新する企業が多く、ハードウェアとのセット売りというイメージが強くあったというが、サピエンステクノロジーでは、顧客企業からの「ハードウェアのリソース管理などに業務負荷を感じている」といった声を受け、クラウド型のVF emergeを開発し、提供を開始している。

 その基盤となるクラウドサービスの選定においては、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureといったメガクラウドも検討されたものの、同社では、運用において自社の従業員のリソースが必要となるため、販売拡大に向かないと判断。データセンターを運用するクラウド事業者を中心に選定した結果、価格面、拡張性、支援体制や、営業担当者による親身の対応などが評価され、S-Port Cloud Vシリーズが採用された。

 また運用開始後には、VF emergeを導入する青果卸売市場の増加により、データベース、ストレージ、ITインフラの構成などを検討し、安定した品質でサービス提供を行えるようにしていく必要があるが、鈴与シンワートの担当者の対応により、適宜、ITインフラ構成の調整が図れているとのこと。