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シャープ、持ち運べるローカル5Gシステム「Instant 5G Network」のプロトタイプを開発

 シャープ株式会社は31日、ローカル5G環境を簡単に構築できる機器一式を、防水キャリーバッグに収納した可搬型ローカル5Gシステム「Instant 5G Network」のプロトタイプを開発したと発表した。

 Instant 5G Networkは、基地局やコア装置に加え、バッテリーやアプリケーションサーバーなど、ローカル5G環境を立ち上げるのに必要な機器一式を、防水型のキャリーバッグに収納したシステム。山間部や河川部など、災害が発生した場所に持ち運び、簡単に高速・大容量の無線通信環境を構築できる。

「Instant 5G Network」イメージ

 アプリケーションサーバーには、災害現場での利用を想定したプログラムを内蔵。ドローンなどと組み合わせて使用することで、ローカル5G環境でリアルタイムに伝送された、災害現場一帯の高解像度映像の中から、人物や車両などをAIで瞬時に自動検出でき、被災者・車両などの迅速な発見に貢献する。

 また、システムはバッテリー駆動に加え、AC電源も使用でき、長時間駆動にも対応可能。災害現場だけでなく、イベント会場や工事現場での一時的なエリア構築など、さまざまな用途で活用できる。

 シャープでは、Instant 5G Networkのプロトタイプを、11月10日~12日に東京ビッグサイトで開催する技術展示イベント「SHARP Tech-Day」で一般公開する。