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パナソニックのAI-OCR「WisOCR for 注文書・請求書」、適格請求書の項目読み取りなどに対応

 パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社(以下、パナソニック)は21日経理・営業支援業務向けのAI-OCRソリューション「WisOCR for 注文書・請求書」において、バージョンアップ版をリリースしたと発表した。今回のバージョンアップでは、インボイス制度対応に必要な適格請求書での必須記載事項6項目の読み取り機能を含む、4つの新機能が追加されたという。

 WisOCR for 注文書・請求書は、紙帳票の入力や転記作業を削減するAI-OCRソリューション「WisOCR」のうち、注文書や請求書に特化して提供される製品。紙やPDFで送られてきた注文書や請求書などを自動でデータ化でき、OCRでは避けては通れない、誤った認識をかんたんに確認・修正しながら販売管理システムなどへ反映できるため、日々の業務を効率化できるという。

 同ソリューションでは、面倒な事前設定なしで注文書・請求書・領収書の基本情報・明細情報を自動でテキストデータ化できるが、今回追加された適格請求書での必須記載事項6項目の読み取り機能により、これらの項目の読み取りも可能になった。

 2つ目の新機能「信頼度チェック」では、認識結果の信頼度情報を活用し、信頼度が低い項目のみを優先して確認するなど、確認作業のさらなる効率化が可能になるという。

 また3つ目の新機能は、後続とのシステム連携に必要な情報をマスター情報から自動補完するもので、例えば、発注元の会社名から得意先会社コードを補完したり、請求元の会社名と電話番号から振込先口座情報を補完したり、といったことに対応する。必要な項目をこのシステムで補完できるため、後続システムでスムーズにデータを取り込めるようになるとのこと。

 最後の4つ目は、スキャン画像のファイル名自動設定。OCRの認識結果をファイル名に設定して帳票ファイルを保存でき、例えば、請求書に記載される「請求書発行日」「請求元会社名」「請求金額」をファイル名に設定してファイルを管理する、といったことが可能になるので、ファイル管理の効率化につながるとした。