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ラクスの経費精算クラウド「楽楽精算」、インボイス受領側企業を支援するための機能強化を実施

 株式会社ラクスは29日、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」において、10月より開始される予定の適格請求書等保存方式(以下、インボイス制度)に対応する新機能を提供開始したと発表した。

 楽楽精算は、交通費や旅費、出張費など、経費にかかわるすべての処理を一元管理できるクラウド型経費精算システム。「社員が申請⇒上司が承認⇒経理担当者の精算処理」といった一連のワークフローを電子化できるため、業務効率の改善や人的ミスの防止を実現するという。

 今回は、10月より開始されるインボイス制度において、適格請求書(以下、インボイス)の受領側企業の経理担当者を支援するための機能強化を行った。まず、請求書/領収書に記載された「適格請求書発行事業者登録番号」(以下、登録番号)をAI-OCRによって自動読み取りする機能を搭載。また、同番号を国税庁のデータベース情報と自動照合する機能も備えた。

 これらの機能強化により、登録番号の手入力に関する負荷を軽減し、入力時のミスを防止するとともに、その登録番号が正しいかどうかを、国税庁のデータベースに都度アクセスして確認する手間も軽減するという。

 さらに今回は、支払先(取引先)のマスタ登録も可能になった。これにより、継続して取引を行う場合に、都度、登録番号の入力や確認を行う必要がなくなるとしている。

 なおラクスでは3月に、全国の経理担当者1009人を対象として、インボイス制度に関する調査を実施したが、調査結果では、請求書/領収書の受領側の対応について、61.3%の企業が未対応だったとのこと。また、インボイス受領側の対応をしない理由として「他の業務が忙しく間に合っていない」が最多回答となっている。

 同社では今回、こうしたインボイス受領側の企業の現状を踏まえて、そうした企業における担当者の業務負荷削減を支援するための機能強化を実施したと説明。今後も、企業の法改正対応はもちろん、想定される業務負荷やミスの発生リスクを削減し業務効率化を実現するための支援を、引き続き行っていくとしている。