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ラクス、経費精算クラウド「楽楽精算 11.1」で二重申請の検知機能を提供

改正電帳法で顕在化した、意図しない二重申請の確認作業効率化を支援

 株式会社ラクスは19日、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」の新版「同 バージョン11.1」を提供すると発表した。今回は、意図しない「二重申請」の発見・確認作業を効率化する新機能が追加されている。

 「楽楽精算」は、交通費、旅費、出張費など、経費にかかわるさまざまな処理を一元管理できるクラウド型経費精算システム。

 今回の機能強化では、承認済みの申請の中から、経費申請時に同じ証憑を意図せず使いまわしてしまう、二重申請の検知機能を追加した。伝票データ出力において、検索条件で抽出したデータのうち、複数の項目が一致するデータを出力することにより、二重申請の疑いがある明細を表示できるため、経理担当者の目視確認作業を効率化するとした。

 ラクスによれば、経費申請において、紙の原本を経理部門に提出する運用であれば、原本が申請者の手元に残らず、故意による不正以外は起こりにくい状況だったものの、電子帳簿保存法の改正によって証憑の電子化が進んだことを受け、申請者の手元に原本データが残り続けることで、申請済みの証憑を意図せず再度申請してしまうリスクが顕在化したという。そこで、二重申請の検知支援機能を提供することにより、経理担当者の確認工数の軽減を支援するとのこと。

 さらに、同社では今後、従業員が電子申請する経費の項目をシステムでチェックし、過去に同じものがあった場合には従業員本人にアラートを表示するといった機能も追加を検討しているとのことだ。