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ALSI、経費精算クラウド「BIZUTTO経費」にインボイス制度対応機能を追加

インボイスの受領側が円滑に業務を遂行できるよう支援

 アルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)は28日、クラウド型経費精算サービス「BIZUTTO(びずっと)経費」において、適格請求書等保存方式(以下、インボイス制度)への対応機能を新たに搭載すると発表した。

 複数税率に対応した消費税の仕入税額控除の方式として、10月1日にインボイス制度が開始されるが、同制度への対応のために、適格請求書(以下、インボイス)の発行側(売り手側)では適格請求書発行事業者の登録や、要件を満たしたインボイスの発行などの準備が必要になる。一方、インボイスの受領側(買い手側)では、仕入税額控除の適用を受けるにあたって、一定の事項を記載した帳簿とインボイスの保存が求められ、運用フローの見直しや各種システムの整備が不可欠になっているという。

 そこで今回、BIZUTTO経費の機能を強化し、インボイスの受領側が円滑に運用できるように支援する新機能を提供開始する。具体的には、各精算の申請画面において、インボイスに記載された登録番号を入力すると、国税庁のデータベースに自動で照会し、適格請求書発行事業者か否かの判断を行えるようになるとした。

 またモバイルアプリ版では、AI-OCRを活用し、インボイスを撮影するだけで文字情報を読み取って、自動で入力する機能も備えた。このほか、取引先の適格請求書の登録番号を事前に登録しておけば、申請ごとの入力を省略することも可能だ。

 加えて、「3万円未満の公共交通機関による旅客の運送」などといった、帳簿保存のみで仕入税額控除が認められる取引については、各精算の申請画面から帳簿への必要事項の入力を行える。また仕訳データにも出力され、会計システムと連携できるとのこと。

 さらに、新たに計算が必要となる税率ごとの消費税額や免税事業者との取引における一定期間の経過措置については、各精算の申請画面から適切な税区分を選択可能。こちらも、仕訳データへの出力に対応する。