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ドキュサイン・ジャパン、契約ライフサイクル管理システムを日本市場で本格展開

発表会レポート

DocuSign CLMの概要

 ドキュサイン・ジャパン株式会社は25日、契約ライフサイクル管理システム「DocuSign CLM」を同日より国内市場に本格展開すると発表した。

 DocuSign CLMは、契約書の作成から分析までのプロセスを一元管理できるシステム。ドキュサイン・ジャパン カントリーマネージャー 代表取締役社長の竹内賢佑氏は、「DocuSign CLMは契約ライフサイクル全体をつなぐ次世代の契約管理だ」と述べており、「今回日本語対応が完了し、日本法人での営業体制やサポート体制、導入支援体制も整ったことから、国内で本格展開することになった」としている。

ドキュサイン・ジャパン カントリーマネージャー 代表取締役社長 竹内賢佑氏

 竹内氏は、DocuSign CLMが誕生した背景について、「CRMやHCM、ERPなどの機関システムは、長年にわたって統合され、マーケティングから営業、ファイナンスなど、さまざまな部門で活用されている。しかし、契約という分野を一元的につかさどるシステムはこれまで存在せず、デジタル化も進んでいなかった。この部分をプラットフォームとして管理することで大きな効果が出ると考えた」と説明している。

DocuSign CLMダッシュボードのイメージ
DocuSign CLMについて

 DocuSign CLMの特徴は、マニュアル作業を自動化できることや、複雑なワークフローを統合できること、そして組織に悪影響を及ぼす不必要なリスクを排除できることにあるという。

 マニュアル作業を自動化する機能としては、法務部などの関係部署に承認された表現や正確な顧客情報を、ワンクリックで自動的に契約書に入力する機能がある。また、契約書の確認や赤字修正、バージョン管理の状況を見える化し、コラボレーションや契約交渉を自動化できるようになっている。さらには、Salesforceをはじめとする既存システムとの連携も容易で、連携したシステムのデータを反映するだけでなく、外部システム上でワークフローが実行できるという。

マニュアル作業の自動化

 ワークフローの統合は、テンプレートやワークフローデザイナーで実現する。テンプレートで事前に設定した契約回覧の順番や分岐のルールを適用することで、自動のワークフローが数分で実行できる。また、ワークフローデザイナーにはドラッグアンドドロップのユーザーインターフェイスを用意。柔軟性も高く、さまざまな組織の契約プロセスがカスタマイズ可能だ。

複雑なワークフローを統合

 不必要なリスクは、安全性と検索性を備えたレポジトリや、詳細な監査証跡とレポート機能によって排除する。堅牢なセキュリティ管理と監視機能を備えたストレージ内に契約書を保管して一元管理。厳しい監査にも対応可能な追跡および監査証跡とレポート機能を備えているほか、ビジネスインテリジェンスを活用し、リスクを事前に特定することも可能だ。

組織に悪影響を及ぼすリスクを排除

 ドキュサイン・ジャパン ソリューション・コンサルティング CLM事業部長の蛯子晃仁氏は、テンプレートを使った契約書の生成や、ワンクリックでの承認プロセス、取引先でのレビュー、その後の確認作業など、一連のワークフローをデモにて披露。「DocuSign CLMは、常に進化するビジネスプロセスに柔軟に対応できるよう、ワークフローを迅速に実装し、簡単に拡張できるシステムだ。直感的なUIで生産性を高め、企業全体で利用可能な契約ライフサイクル管理をグローバル規模で展開できるプラットフォームを提供する」と述べた。

ドキュサイン・ジャパン ソリューション・コンサルティング CLM事業部長 蛯子晃仁氏