ニュース

法人カードソリューション「バクラクビジネスカード」、インボイス制度に対応するための新機能を追加

登録番号を自動で読み取り、仕訳作成時に登録状況を判定

 株式会社LayerXは9日、法人カードサービス「バクラクビジネスカード」において、10月1日に開始される適格請求書等保存方式(以下、インボイス制度)への対応を強化したと発表した。

 インボイス制度開始に伴い、請求書支払いや従業員の立替精算の場合は、請求書または領収書の提出がないと業務運用ができないため、領収書の回収に伴う業務自体には大きな変化は生じない。

 しかしその一方、法人カードによる決済では、クレジットカード会社から受領する利用明細情報を保存し、電子取引の取引情報として保管していた企業の場合、インボイス制度開始に伴う消費税の仕入税額控除を適用できなくなってしまう。このため、仕入税額控除を受けるために、請求書または領収書の回収業務運用を実施し、回収した証憑が適格請求書の書式に合致しているか、確認を行う負担が新たに発生するという。

 また、すでに証憑の回収を行っている企業の場合でも、適格請求書の書式を満たしているか否かの確認業務の負担は必ず発生するので、特に法人カードを利用する場合、大小さまざまな負担が発生することが想定されているとのこと。

 そこで今回のアップデートでは、こうした企業側の負担を軽減するため、カード決済時に発行される請求書または領収書上の適格請求書発行事業者登録番号(以下、登録番号)をAI-OCRが自動で読み取り、仕訳作成時に登録状況を判定する機能を追加した。

 これにより、従業員の追加業務なく、これまで通りの申請業務をするだけで法対応が完了するため、法制度理解や手作業に伴う手間やミスが生じにくくなるとした。なお、請求書または領収書から登録番号が読み取れなかった場合は、その旨が表示され、適格チェックはオフになる。

 今回の新機能は、「バクラクビジネスカード 機能拡張オプション」を契約している企業が、追加費用なしで利用できるとのこと。