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デロイト トーマツ 、AIのユースケースを起点に企業の変革を支援するワンストップサービスを提供

 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下、デロイト トーマツ)は6日、AIによってビジネスを加速させる具体的なソリューション(ユースケース)を起点に企業の変革を支援する、ワンストップサービスを開始すると発表した。

 デロイト トーマツでは、生成AIを含めAI技術の進歩が目覚ましい一方で、それを事業や業務における価値創出に具現化していくためには、ビジネスと技術を結び付ける方策が必要だと説明。こうした状況に対して、ビジネスでのAI活用のユースケースを示すと共に、それぞれのユースケースを起点に、データ収集から分析基盤の整備、AIアプリケーション・プラットフォームの導入・運用までの全工程を設計し、一気通貫でのサービスを提供していく。

 また、その際には、データの秘匿性やアルゴリズムの公正性など、AI導入に伴うリスクや懸念を評価・検討した上で、安全で責任あるAI活用の支援も実施する。

 具体的には、マーケティング&セールス、オートメーション、R&D・イノベーション、リスクモニタリングなど7つの分野の適用ケースについて、デロイトの海外ファームも含めた業界知見を掛け合わせることで、50件以上のユースケースをWebサイトで示すと共に、AI適用支援をワンストップで提供する。

 AIのユースケースは、例えば小売需要予測では、POSなどの店舗売り上げデータや交通量、天気などのオルタナティブデータを活用することで、季節性や外部の影響を考慮し、店舗の一日の来店者数や来店時間の偏り、売れ筋商品の予測を高い精度で実行する。

 飲食店のダイナミックプライシングでは、店舗の来客データや食品在庫データをもとに、余剰がある商品を割引価格で提案・提供できる仕組みを整えることで、売り上げ向上を図るとともに、効率的に食品在庫を消費することによる食品ロス削減に貢献する。

 生産スケジュールの最適化では、機械の稼働状況をリアルタイムに計測し、非効率な工程を識別・改善することで、これまでよりも効率性に優れた生産スケジュールを組むことを可能にする。