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IIJ、Microsoft 365などへのローカルブレイクアウトを実現する「IIJクラウドナビゲーションデータベース」を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は21日、Microsoft 365やGoogle Workspaceなど、予告なく変更されるSaaSの宛先情報を自動収集し、特定SaaSへの通信を拠点から直接インターネットに流すことで、ローカルブレイクアウトを実現する「IIJクラウドナビゲーションデータベース」を提供開始した。

 IIJクラウドナビゲーションデータベースは、国内法人IT市場でニーズの高いSaaS、クラウドサービスの中で、Microsoft 365、Google Workspace、Windows Updateの宛先情報を自動収集し、各拠点のネットワーク機器へ経路を自動配信する。これにより、運用の手間なく、拠点から各SaaSへの通信をインターネット回線に迂回(うかい)し、企業ネットワークの負荷を軽減するブレイクアウトが可能となり、ネットワークの輻輳(ふくそう)を回避して快適なクラウドサービスの利用を実現する。

サービスイメージ

 あらかじめ用意されたテンプレート以外の宛先も、WebUI(管理画面)を利用して自由に設定でき、更新した宛先リストは各拠点にあるネットワーク機器に自動配布される。IIJのネットワークサービスが提供するフレッツのIPv6 IPoEと組み合わせることで、従来のPPPoE接続方式と比較してより快適な接続環境が利用でき、既存のフレッツ回線を活用した効果的なローカルブレイクアウトを実現する。

 サービスの価格(税別)は、基本機能が初期費用12万円、月額費用が3万8000円。宛先テンプレート(テンプレート1つあたり)が月額2万5000円、経路配信機能(ルータ1台あたり)が月額2000円。サービスの利用には、IIJマルチプロダクトコントローラサービスまたはIIJ Omnibusサービス(今冬対応予定)の契約が必要。