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IIJ、「IIJ Omnibusサービス」のローカルブレイクアウト機能を強化

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は16日、クラウド型ネットワークサービス「IIJ Omnibusサービス」において、企業ネットワークのトラフィック負荷の軽減を目的に、特定のSaaS向けのトラフィックについて、拠点から直接インターネットに流すことが可能なローカルブレイクアウト機能を強化すると発表した。

 IIJ Omnibusは、企業ネットワークに必要な機能を仮想化し、クラウドサービスとしてオンデマンドで提供するSD-WANサービス。WANを構成するための機能に加え、各種クラウドサービスへの閉域接続、高品質リモートアクセスなどの機能を提供している。これらの機能を組み合わせることで、自社に最適なネットワーク環境を構成でき、複雑化する企業ネットワークの運用負荷とコストを大幅に削減できる。

 機能強化では、IIJ Omnibusが、ローカルブレイクアウトを実現するために必要な宛先情報を収集する「IIJクラウドナビゲーションデータベース」と連携することで、顧客が特定SaaS宛てのトラフィックを、直接各拠点からインターネットへ流すネットワーク構成を容易に構築できるようになった。

 また、IIJクラウドナビゲーションデータベースで提供している宛先テンプレート(宛先リスト集)について、既に提供しているMicrosoft 365、Google Workspace、Windows Update、Zscalerに加え、Zoom、Boxのテンプレートを2024年3月に提供開始する。

 IIJクラウドナビゲーションデータベースの提供価格(税別)は、基本機能が初期費用12万円、月額費用3万8000円、宛先テンプレートがテンプレート1つあたり月額2万5000円、経路配信機能がルーター1台あたり月額2000円。

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