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ウイングアーク1st、データマネジメントサービス「Dataring」でスモールデータ収集機能を提供

 ウイングアーク1st株式会社は30日、データマネジメントサービス「Dataring(データリング)」において、Excelなどのシステム化されていないスモールデータを収集し、分析精度を高める機能「Dataring SmallData Manager」を、同日より提供開始すると発表した。

 スモールデータとはビッグデータと相対して、人間が扱え、判断できる量の“小さなデータ”を指し、具体的には、日々の個人業務などから発生したExcelデータをはじめとする、システム化されていないデジタルデータなどが含まれる。

 今回発表されたDataring SmallData Managerでは、このようなスモールデータ収集のプロセスを簡易化し、すでに利用しているシステムや業務の運用を変更せずに、バリデーション処理やクレンジング処理を自動実行する機能が提供される。収集したスモールデータをデータマネジメントサービスであるDataringの分析基盤に投入することで、システム化のコスト削減だけではなく、基幹システムや業務システムで生成される実績値等のデータと、計画値等の未来のデータを組み合わせたデータ分析環境を実現するという。

 具体的には、データ提供者向けには、Webブラウザ上からExcelやCSCファイルをアップロードする機能を用意した。アップロードされたデータは、データ管理者が設定したデータパイプライン構築の定義に沿ったインポート処理が行われ、その実行結果を確認可能だ。

 一方でデータ管理者向けには、バリデーションチェックやデータクレンジング処理、データベースへのインポート設定をノンプログラミングで行える機能を提供する。この設定により、拠点間やグループ会社間でのフォーマット形式の違い、自社と取引先との表記ゆれ、コード体系の違いを吸収できるため、現状の業務オペレーションを変更することなく、低コストでデータ収集・統合を実現するとした。

 価格は、最小構成となるDataring SmallData Manager、Dataring Databaseで月額25万円(税別)。初期費用は別途必要となる。