ウィズセキュア、富士通Japanを通じて医療機関向けにセキュリティソリューションの提供を開始

　フィンランドWithSecure Corporation（以下、ウィズセキュア）は16日、富士通Japan株式会社を通じて、自社のサイバーセキュリティソリューションを病院・診療所などの医療機関向けに提供開始すると発表した。これによりウィズセキュアは、医療機関が利用するシステムにおいて、サーバー保護およびエンドポイント保護（EPP：Endpoint Protection）ソリューションの提供を推進するとしている。

　極めてセンシティブな個人情報といえる、診療データや既往歴などのデータを持つ医療機関は、不正アクセスによる情報の流出、電子カルテの改ざんによって引き起こされる誤った投薬／治療行為、ランサムウェアによる不正な暗号化など、さまざまな危険性に直面しており、セキュリティ対策の整備が必須となっている。

　これは日本でも同様で、厚生労働省が2018年に「医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策の強化について」を発出し、医療機関に対して、いっそうのセキュリティ意識の向上／対策強化を促してきた。

　こうした中で、医療機関向けに多くの実績を持つ富士通Japanを通じ、ウィズセキュアがサイバーセキュリティソリューションを提供することにより、医療機関や患者に対して、より信頼性の高いセキュリティ対策の提供が可能になるとのこと。

　具体的には、EPPによる悪意のあるソフトウェアの検出や実行阻止、改ざん防止機能による真正性、見読性、保存性が求められる医療情報の保護など、さまざまなサービス展開が実現するとのことだ。