ネットワンシステムズ、「イノベーションセンター netone valley」を開設

　ネットワンシステムズ株式会社は8日、「新しい価値を創造し豊かな未来を切り拓くチャレンジの場」をコンセプトとして、新事業拠点「イノベーションセンター（呼称：netone valley）」を東京都品川区勝島に開設した。

　ネットワンシステムズでは、変化していく社会に対して価値を提供し続けるため、これまでの「セキュアで安定したICTインフラを提供する専門家」から、「ICTインフラでお客さまや社会の課題を解決するDXの伴走者」へと変わることが求められていると説明。これらの変化に対応するため、ビジネスモデルをサービス提供型へシフトし、価値創造型へのワークスタイル変革を推進していく必要があり、新しい出会いと多様なコラボレーションといった人と人とのネットワークにより生み出されるイノベーションで、豊かな未来を創造するとしている。

　これらを実践していく場が「イノベーションセンター netone valley」になり、「イノベーティブ人財育成の場」「データ・活動の見える化と価値提供」「ライフから生まれるイノベーション」「企業文化の醸成」の4つの特徴を有した施設となる。

　イノベーティブ人財育成の場としては、社員の意識変革を促し、外部とのコラボレーションを加速させる空間「VALLEY」が、イノベーションセンターの心臓部となり、呼称であるnetone valleyの由来にもなっている。また、「INFORMATION HUB」は、さまざまな書籍から情報を収集し、個人の感性と探求力を磨くことによって、ヒト・モノ・コトがつながり、イノベーション創出の可能性を広げる場となっている。

　データ・活動の見える化と価値提供については、Wi-Fi 6Eに対応した最新のアクセスポイントを導入し、全館どこにいても、セキュアで安定したネットワークアクセスを提供する。また、データ可視化ツールを導入し、建物内で生まれるユーザー導線やインターネットへのアクセス状況など、ネットワーク視点で見えてくるデータを、生産性向上やリスク管理などへ活用していく。こうした最新テクノロジーの組み合わせや、netone valleyで生まれた知見・新しいサービスなどを体験できる「INNOVATION SHOW CASE」、顧客とアイデアを生み出し形にする「PROJECT ROOM」、産学連携での研究開発・顧客との実証実験などを行う「LaaS AREA」など、ICTインフラの最先端を共に体験できるさまざまな施設を設ける。

　ライフから生まれるイノベーションについては、イノベーティブなアイデアは、リラックスした状態から生まれるとして、そうした自由で柔軟なアイデアを引き出すため、ライフスタイルの中に仕事をブレンドした価値観を取り入れたと説明。この価値観を体現した施設として、「KITCHEN」「WELLNESS AREA」「MEDITATION ROOM」「SKY TERRACE」「CAFE LOUNGE」といった、ライフとワークが心地よく融合され、社員のウェルビーイングを促進する場を設けたとしている。社員の心身の健康を整えることは、社員・企業の双方にとって最重要事項であり、これにより、質の高い成果とイノベーティブなアイデアの創出を可能にするとしている。

　企業文化の醸成については、ネットワンシステムズではこれまで、機能ごとに拠点が分散しており、コロナ禍以前からリモートワークの働き方を取り入れてきたことから、社員がお互いにどのような課題意識を持ち、悩んでいるのかを共有しづらい状況にあったと説明。この経験を経て、アイデアやイノベーションの創出、企業文化醸成や理念浸透には、社員同士が密なコミュニケーションを取ることができる環境づくりが必要だと改めて認識したとして、施設では社員同士のさまざまな活動を促す「V-HALL」「PARK」「OPEN LOUNGE」などの場を設けることで、コミュニケーションを活性化し、社員同士の相互理解から組織の一体感を醸成するとしている。

　ネットワンシステムズでは今後、より一層、価値を創造するヒト・モノ・コトに投資を集中させ、働き方の変化に応じたワークプレイスの再編を実施していく予定と説明。netone valleyを通じて広く社会との接点を設け、イノベーション人材を育成することで新たなサービスを生み出し、ネットワンシステムズの存在意義であるパーパス「人とネットワークの持つ可能性を解き放ち、伝統と革新で豊かな未来を創る」の実現に向け、顧客や社会の課題解決に貢献していくとしている。