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バイナルと日立システムズ、輸出入通関申告自動計算システム「TOSS-CUSTOM/D」のクラウド版サブスクリプションサービスを提供

「TOSS-CUSTOM/D」サブスクリプションサービスの導入イメージ

 株式会社バイナルと株式会社日立システムズは3日、輸出入通関申告自動計算システム「TOSS-CUSTOM/D」のクラウド版サブスクリプションサービスを提供開始した。

 バイナルが提供する国際物流システム「TOSS」シリーズは、輸出入・通関業務を手掛ける大手商社、メーカー、貨物利用運送事業者(フォワーダー)への納入実績でシェアトップを誇る製品群。

 今回、提供するクラウド版サブスクリプションは、これまでの実績をもとに「おてがる Cloud スターターパック」をクラウド基盤に採用し、通関業務に関わる標準的な機能を網羅。日立システムズの「Gateway for Business Cloud」のサービス群の中から、Microsoft Azureをベースとした「おてがる Cloud スターターパック」をクラウド基盤に採用し、TOSS-CUSTOM/Dをサブスクリプションサービスとして提供する。

「TOSS-CUSTOM/D」サブスクリプションサービスの導入イメージ

 日立システムズは、TOSSシリーズのクラウド基盤を「おてがる Cloud スターターパック」で支援しており、これまで大手通関業者を中心にクラウド版のTOSSシリーズを100社以上に提供している。今回のクラウド版サブスクリプションも、これまでの実績に基づく安定稼働に加え、近年のクラウド環境の進化によって求められる、より高い柔軟性やセキュリティを実現している。

 バイナルで、クラウド版サブスクリプションサービスを月額8万8000円(1アカウント5ユーザーまで)で提供する。導入する通関業者は、標準的な通関業務の全般に対応できる「TOSS-CUSTOM/D」を、安価なサブスクリプションサービスとして利用できる。

 これにより、中堅・中小の通関業者で通関業務のDX化が進むことを期待すると説明。また、通関業務のDX化による業務効率化の効果をバイナル社内で検証した結果、通関業務全体で40%程度の工数削減が可能というデータが取得でき、具体的には通関台帳の作成で60%削減、輸入関税・消費税の計算で50%削減、インボイス明細・計算書・合算明細書の出力で20%削減などの効果が確認できたという。

 バイナルは、これまでのカスタマイズが可能なクラウド版のTOSS-CUSTOM/D(エキスパート版)に比べて、安価なクラウド版サブスクリプションを提供し、2025年度までに200社への導入を目指し、サービスの提供を通じて中堅・中小の通関業者のDX推進を支援するとしている。