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住友電工情報システム、大規模環境への対応を強化したIT資産管理システム「MCore Ver.7.7」

 住友電工情報システム株式会社は19日、IT資産管理/セキュリティ管理統合システム「MCore(エムコア)」の新版「同 Ver.7.7」を販売開始すると発表した。操作ログ管理機能を強化しており、当日分の操作ログ収集や、複数ログ管理サーバーのデータ量自動最適化・一元管理を実現しているという。

 MCoreは、IT資産管理、セキュリティ対策、コンプライアンス対策を1つのシステムで統合管理できるソフトウェア。住友電工グループ8万5000人の従業員が使うPCを一元管理するために開発されたシステムをベースとしており、1万台以上のPCを1台のサーバーで集約して管理可能となっている。

 今回の新版では、操作ログの送信・取り込み周期を、操作ログの種類別に設定できる機能が追加された。「勤務に関連する操作ログ」と「その他の操作ログ」に対して個別の送信設定が可能で、例えば「勤務に関連する操作ログ」を先行送信する設定にすることにより、当日分の勤務状態を把握できるようになった。

 同機能では、ログ管理サーバーやネットワークの負荷を考慮しながら、操作ログの即時性を向上することも可能。1日単位でまとめた定期処理でサーバーに送信する設定も、引き続き利用できるので、利用目的・運用環境に応じて柔軟な運用を行えるとしている。

勤務情報の先行送信

 また、ログ管理サーバーを複数台利用する大規模ユーザー向けに、操作ログのデータ量を自動最適化する機能も追加された。各ログ管理サーバーのデータ量が均一となるよう、自動的に操作ログを振り分けるため、管理者が各サーバーのデータ量を確認したり、平準化したりする必要がなくなったという。

複数ログ管理サーバーのデータ量自動最適化

 このほか、MCoreサーバー側で各ログ管理サーバーの状態を一元管理できる機能を新たに搭載した。これまでは、各ログ管理サーバーの稼働・エラー状態は個々のログ管理サーバーにログインして確認する必要があったが、新版ではMCoreサーバーのWebコンソールにログインするだけで、すべてのサーバーの状態を確認できる。

 加えて、不要な操作ログの収集を抑制するログフィルター機能を、Web画面からより細かく設定できるように改善しており、管理者の作業負荷を抑えつつ、収集する操作ログのデータ量削減を実現したとのこと。

ログ管理サーバーの一括管理、柔軟なログフィルター