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レッドハットとHPE、HPE GreenLakeにおけるRed Hat Ansible Automation Platformの日本でのサポートを拡大

 レッドハット株式会社と日本ヒューレット・パッカード合同会社(以下、HPE)は19日、HPEのサブスクリプションサービス「HPE GreenLake」におけるRed Hat Ansible Automation Platformの日本でのサポートを強化すると発表した。

 レッドハットでは、現代のシステムは規模の拡大や複雑化に伴い、作業量の増加だけでなく、人と人との調整や準備に多くの時間が割かれるようになっており、この問題に対して、レッドハットでは「人と人とのコミュニケーションを効率化する」自動化2.0の提案を行っていると説明。Red Hat Ansible Automation Platformを活用することで、従来の手順を置き換える自動化1.0はもちろん、コミュニケーションを削減するセルフサービス化の推進、人による品質確認を効率化するCICD、イベント駆動型の自律的な自動化など、さまざまな課題に対して効果的に自動化2.0を推進できるようになるとしている。

 HPE GreenLakeは、エッジ、コロケーション施設やデータセンターといったあらゆる場所で、従量制課金で利用可能なプラットフォーム。今回、Red Hat Ansible Automation Platformが、HPE GreenLake edge-to-cloudプラットフォーム上での提供を開始し、従量課金オプションの使用が可能になった。

 HPE GreenLakeプラットフォーム上にインストールされたRed Hat Ansible Automation Platformを、エッジからハイブリッドクラウド上に存在する管理対象ホスト数に応じた従量課金モデルで利用可能となり、HPE GreenLakeのユーザーはこのサービスを活用することで、投資対効果の観点で適用が難しかった機器まで自動化対象を広げたり、自動化2.0を進める上でのPoCや、コストを軽減しながらスモールスタートでの展開が可能となるといった、さまざまなメリットを受けられる。

 また、レッドハットとHPでは、IT運用の自動化に関するコンサルティング技術者の育成支援にも取り組んでおり、HPEでは今回の提供に向けて、日本のRed Hat Ansible Automation Platformのレッドハット認定資格取得者を延べ約100名にまで増員し。Red Hat Ansible Platformの提案、構築、運用、保守を行う体制を強化した。レッドハットの自動化に対する知見と、HPEの技術者による支援により、設計、構築、運用、保守まで一貫して、自動化2.0を実現するためのコンサルティング体制を整え、日本の顧客のDX推進により一層貢献するとしている。

 今後、HPEとレッドハットは共同で「Red Hat Ansible Automation Value Proposition Workshop」を提供していく。同ワークショップを通して、顧客の自動化課題を体系的に整理し、Red Hat Ansible Automation Platform導入の効果的なロードマップを策定し、顧客の自動化2.0推進を支援していくとしている。