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dotDataとNEC、データサイエンス自動化プラットフォーム「dotData Cloud」を強化したプランを提供

 米dotDataは6日、データサイエンスのプロセスを完全自動化したAIプラットフォーム「dotData Enterprise」のクラウド版となる、「dotData Cloud」の機能強化版をリリースしたと発表した。日本におけるdotDataの販売代理店である日本電気株式会社(以下、NEC)は、4月中に日本での販売を開始する。

 今回の機能強化では、顧客がニーズに合わせて選べる「dotData Cloud Starter」「dotData Cloud Standard」「dotData Cloud Private」の3つのプランを新たに提供する。いずれのプランに対しても、顧客がdotData Cloudを活用してAIによる業務改善を加速できるよう、NECがアドバイザーとしてdotDataの学習用コンテンツの提供をはじめ、問い合わせ対応やリモート支援を行う「分析サポートサービス」を提供する。

 dotData Cloud Starterは、セキュリティを最大限に高めるためにシングルテナント方式を採用し、dotData EnterpriseによるノーコードのAIと機械学習の開発プラットフォームをフルマネージドホスティング環境で提供する。GUIからのクリック操作のみで、ビジネスのローデータから特徴量の自動設計や機械学習自動化による予測モデルの全ての機能を活用でき、AIと機械学習を始めたばかりの顧客でもすぐに利用できる環境を用意する。

 dotData Cloud Standardは、企業ユーザーに向けてプライベート接続を中心とした、より強固なセキュリティオプションを提供する。また、監査ログやメンテナンスアップグレードスケジュールのカスタマイズなど、企業のITコンプライアンスへの対応を強化している。計算リソースの拡張性オプションも提供し、大規模なデータを扱うためのパフォーマンスを最適化できる。

 dotData Cloud Privateは、セキュリティ基準としてベンダーのクラウド環境にデータを保存できない顧客を対象とし、dotData Cloudを顧客のクラウド環境に展開する。自社の環境でデータを保護しながら、dotData Cloudのアーキテクチャとベストプラクティスを最大限に活用できる。また、dotDataがdotData Cloud Privateのインストールや運用をフルマネージドで提供し、全ての管理、保守を担当する。今回のリリースではAmazon Web Services(AWS)に対応しており、Microsoft Azureへの対応も近日中に行う予定。

 dotData Cloud Starter、dotData Cloud Standard、dotData Cloud Privateの各プランは、3月に発表したdotData Enterprise 2.12をベースとしている。