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バッファロー、法人向けNAS「テラステーション」の中規模オフィス向け新機種を発表

ランサムウェア対策に有効な「スナップショット機能」搭載

TS5820DNシリーズ

 株式会社バッファローは5日、法人向けNAS「テラステーション」の中規模オフィス向け新ラインアップとして、スナップショット機能を搭載した「TS5020シリーズ」6シリーズを4月下旬から順次販売開始すると発表した。

 新製品は、64bit CPUと8GBメモリを搭載し、10ギガビットイーサネット(GbE)の標準搭載により、高速化・安定性を追求した中規模オフィス向けNAS。ファイルサーバーへの高速アクセスによる業務効率向上や、サーバー機のバックアップにかかる時間の短縮に貢献する。

 多台数のPCからの高負荷な同時アクセスでも安定動作が可能で、24時間連続での同時フルアクセス時の安定稼働台数検証では、同時に70台のPCが安定稼働できることを実証。これは、従来機(TS5010シリーズ)に比べて約1.2倍となり、多台数のサーバーやPCが同時稼働する環境でも安心して使用できるとしている。

 機能面では、指定した時刻で定期的にファイル構成・復元ポイントを作成し、ファイルの誤削除や編集ミスをした場合にも復元が可能になる「スナップショット機能」を搭載。ファイル誤削除や編集ミスなどの状況からの復元を可能にするほか、ランサムウェアにより暗号化されてしまった場合でも、暗号化前の復元ポイントのファイルを迅速に復元できる。

 iSCSI接続に対応し、サーバー機の増設ストレージとしても利用が可能。2台の製品を増設ボリュームおよびバックアップボリュームとして利用する際に、2つのボリューム間を、メインサーバーを経由せずにデータ転送する「iSCSIボリュームバックアップ」機能も搭載し、メインサーバーに負荷をかけないNAS間バックアップを実現する。

 また、データ保護のためのセキュリティ強化として、設定画面へログインする際に、通常のユーザー名・パスワードだけでなく、サードパーティ製スマートフォン用アプリと連携したワンタイムパスワードを使用した2段階認証に対応し、第三者による不正ログインを防止する。

 このほか、インターネット経由で遠隔のNAS・法人ルーター・Wi-Fiアクセスポイント・スマートスイッチを管理できるリモート管理サービス「キキNavi」に対応する。

 製品のラインアップは、8ドライブデスクトップモデル「TS5820DNシリーズ」、6ドライブデスクトップモデル「TS5620DNシリーズ」、4ドライブラックマウントモデル「TS5420RNシリーズ」、4ドライブデスクトップモデル「TS5420DNシリーズ」、2ドライブデスクトップモデル「TS5220DNシリーズ」、2ドライブ(SSD)デスクトップモデル「TS5220DFシリーズ」の6モデル。

 製品の価格(税込)は、8ドライブモデル「TS5820DNシリーズ」の容量160TB(20TB×8)が236万5000円、容量128TB(16TB×8)が189万2000円、容量96TB(12TB×8)が141万6800円など。