ニュース

TXOneとテリロジーが連携を強化、OT資産への攻撃を自動的にブロックするソリューションの提供を目指す

 TXOne Networks Japan合同会社(以下、TXOne)と株式会社テリロジーは27日、OT/IoTセキュリティソリューションの拡充に向けた連携を強化すると発表した。TXOneのOTセキュリティソリューション「Edgeシリーズ」と、テリロジーが国内代理店として販売する米Nozomi Networksの「Nozomi Networks Guardian」連携させて、検知した不審な通信に関する情報を共有し、該当する通信を自動的に遮断可能なソリューションとして提供できるよう、連携を進めるとしている。

 Nozomi Networks Guardianは、製造業・電力・ガス・水道・化学・石油・工場などの産業制御システム(ICS)に対し、資産管理、リアルタイムモニタリング、異常検知、脆弱性診断などの機能を提供するセキュリティソリューション。PLCとSCADAの間を流れるトラフィックに対して、ミラーポートからパッシブモニタリングを行い、DPI技術と学習技術を用いてトポロジーやデバイスを可視化するとともに、異常な挙動を自動検知する仕組みを備えている。

 一方のTXOneは、トレンドマイクロと台湾Moxaの合弁会社で、重要設備の前に設置し、生産ラインの安定稼働を支援するOT向けIPS「EdgeIPS」などのセキュリティソリューションをEdgeシリーズとして展開してきた。

 今回の製品連携が実現すると、Nozomi Networks Guardianで検出した脅威情報を、人手を介すことなく即座にEdgeシリーズに伝えることにより、不正な攻撃の脅威からOT資産を自動的に保護できるようになるとのこと。

 なお両社では、OT環境の可視化・脅威検知に加え、製造業/社会インフラでのサイバーリスクに対するセキュリティソリューションの、市場への浸透に向けた連携も行うとしている。