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NTT Com、モバイル通話の内容をテキスト化して分析できる「COTOHA Voice Insight ビジネス通話プラン」を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は24日、モバイル通話の音声をデータとして利活用できるサービス「COTOHA Voice Insight ビジネス通話プラン」を提供開始した。

 COTOHA Voice Insight ビジネス通話プランは、スマートフォンやフィーチャーフォンによるモバイル通話の音声をテキストに変換し、会話内容の共有や再現を容易にするサービス。NTT Comがコンタクトセンター向けを中心に提供してきた音声通話に関連する技術と、NTTドコモの「通話録音サービス」を連携させ、通話音声のテキスト化によるデータ利活用を実現する。

サービスのイメージ図

 検索や加工・編集が難しい音声データをテキスト化することで、通話内容の可視化と一元管理ができ、組織内で利活用できる。担当者間の通話内容共有に加えて、聞き漏らしや不明瞭だった会話を、通話先・日時をもとに再現して折衝内容を再確認できるなど、営業現場の業務効率化に貢献する。

 テキスト化した通話内容から、任意の単語の検索が可能。法令に抵触する恐れのある単語を含んだ不適切な通話を抽出するコンプライアンスチェック業務を、可視化したテキストをデータとすることで、音声データを聞き直しチェックする場合に比べて、最大約30倍と大幅に効率化できるとしている。検索条件を変更してさまざまな監査に対応できるほか、検索条件の保存・再利用により、定期的なチェックが容易になる。

 また、オプションとして、任意の音声ファイルを選択して、営業トークの客観的な分析レポートを作成も可能。2万件以上のデータで学習したAIが、通話内容を数値やグラフで可視化し、改善ポイントを提案する。例えば、成約率の高い優秀な営業担当者のノウハウを蓄積・共有したい、OJTによらず科学的なデータに基づきメンバーの成長を促したい、新任者に質の高い営業トークを学ばせ、短期間で育成したいといったニーズに対応し、組織としての営業力を向上できる。

 サービスの料金は要問い合わせ。NTT Comでは今後、音声通話データのより高度な利活用を目指して、クラウド電話やWeb会議の可視化に加え、各種のユーザーニーズを吸い上げ、サービスの拡充を図るとしている。