富士通、製造業向けVRシステム「COLMINA デジタル生産準備 VPS Xphere」を機能強化

　富士通株式会社は20日、製造業向けVRシステム「COLMINA デジタル生産準備 VPS Xphere（クロスフィア）」について、VR空間で組み立て手順を表示する機能の強化を図り、3月に提供を開始したと発表した。

　VPS Xphereは、高速なVR表示機能や、さまざまなフォーマットの形状データをVR空間に取り込めるCADデータ変換技術、特別な設定を必要とせずVR空間で部品を動かせる機能などを備える、製造業向けのVRシステム。

　最新版では、「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINAデジタル生産準備 VPS MFG」のアニメーションをVR空間に再現することで、手順書では伝わりにくい細部の状態をリアルスケールで見ることが可能となり、作業イメージを確認しやすくなった。

　検証や組み立てトレーニングを行う際には、細かい部品もスムーズにつかめるよう、操作性の改善を実施。さらに、快適なVR検証が行えるよう、表示レスポンスの向上を行い、データ容量の大きな三次元モデルでもストレスのないVR検証を可能にした。

　また、新たに無線対応のヘッドセット「Meta Quest2」に対応し、利用シーンに応じて有線または無線のヘッドセットを選択可能となった。