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「トータルドキュメントソリューションアドバイザーとして活動する」と、京セラドキュメントソリューションズジャパン社長

 京セラドキュメントソリューションズジャパン株式会社は13日、同社の販売戦略について説明会を開催した。

 同社はこれまで、地域密着型営業を中心に、複合機・プリンター事業やソリューション事業、商業用インクジェット事業といった各事業分野の商材を組み合わせた物販ソリューションで販売やサポートを行ってきた。今後はこうした事業に加え、「中堅企業以上の顧客にITソリューションを提供する専門部署を配置し、トータルドキュメントソリューションアドバイザーとして活動する」と、同社 代表取締役社長の長井孝氏は述べた。

京セラドキュメントソリューションズジャパンの成長シナリオ
京セラドキュメントソリューションズジャパン 代表取締役社長 長井孝氏

 ソフトウェア分野では、クラウドベースのアプリケーションによるサブスクリプションビジネスを強化し、ドキュメントフローのクラウドソリューションを提供する。長井氏は、「来期にはドキュメントのキャプチャからマネジメント、アウトプットまでのそれぞれの段階で利用できるアプリケーションのラインアップをそろえる」としており、そのひとつとして今月7日にマネジメント分野でクラウド文書管理を担うソリューション「Kyocera Cloud Information Manager」をリリースした。

ソフトウェア事業はサブスクリプションビジネスを強化

 商業用インクジェットについては、今期市場投入したモノクロインクジェットプロダクションプリンターの「TASKalfa Pro 15000c/B」が、「環境にやさしい水性顔料インクを使用している点や、印刷した用紙の波打ちが少なく、出版印刷や製本に適した品質であることなどが市場で評価されている」(長井氏)とアピール。来期は、コート紙対応カラー機の新モデルをリリースする予定だという。

商業用インクジェット事業

 こうした製品群に加え、同社ではリアルとオンラインでさまざまな顧客接点を創出し、新たな価値を提供するとしており、その情報受発信の拠点として大阪と東京に「ナレッジプラス」という場を設けている。現在ナレッジプラスでは、商談やオンラインデモ、ソリューションの提案と検証、イベントやセミナーなどを実施しており、「今後同様の機能を持つ拠点を全国展開し、顧客やパートナーとのコミュニケーション機会をさらに増やしていく」(長井氏)としている。

ナレッジプラスについて

 このナレッジプラスのデジタル版として、1月にはホームページ上に新たに「ナレッジプラスデジタル」もオープンした。ナレッジプラスデジタルについて長井氏は、「もっと気軽に、もっと自由に、いつでもどこでも製品やソリューションが体験できる場で、さらなる顧客接点の創出と強化を目指す」と述べている。

 ナレッジプラスデジタルでは、顧客におすすめのソリューションを30秒で診断するほか、業種別の課題と解決策を動画で紹介する部屋や、360°のビューで複合機のサイズ確認や動作が体験できる部屋などが用意されている。

ナレッジプラスデジタルについて

 「今後はリアルとオンラインのナレッジプラスのそれぞれの良さを生かしつつ、両者を融合して顧客にさらなる価値を提供したい」と長井氏。その一環として、東京と大阪のナレッジプラスにおける顧客とのリアルなコミュニケーションから得た情報を基に提案事例を作成するなど、コンテンツを充実させていくとしている。

リアルとオンラインを融合し、さらなる価値の提供へ