SAPジャパン、Tricentis、SHIFTの3社が協業、継続的テスト実行・自動化製品「SAP Enterprise Continuous Testing by Tricentis」を提供

　SAPジャパン株式会社、米Tricentis、株式会社SHIFTの3社は2日、テストソリューション領域において協業し、協業における第1弾のサービスとして、継続的テスト実行・自動化製品「SAP Enterprise Continuous Testing by Tricentis」の提供開始と導入に伴う支援体制構築について発表した。

　3社では、国内におけるDXプロジェクトでは、ソフトウェアアプリケーションが想定どおりに機能することを評価、検証するテスト工程をいまだ人海戦術で実施することが多く、プロジェクト期間の長期化や、バージョンアップ時のコスト増が要因で、定期的なバージョンアップができないなど、DX化を進めたい組織の課題の1つになっていると説明。一方、欧米では、AIや機械学習機能を取り込んだテスト製品やサービスを採用して、迅速なDX化を実現する企業が増えているという。

　こうした課題に対応するために、テスト製品のSAP Application Testing Solutions by Tricentisを提供するSAPジャパンおよびTricentisと、国内で品質・テスト領域で実績と知見を有するSHIFTの3社が協業して、各種テストソリューションのサービス開発および提供を実施するとしている。

　SAP Application Testing Solutions by Tricentisは、テスト自動化に適した、ロールアウト、リグレッションテスト、マルチプラットフォームなどのモデルを提案するとともに、それを支えるPoC、アセスメントからテスト構築、保守サービスまで一貫したサービスを提供する。

　SAPジャパンは、Tricentisの各種製品をSolEx（SAP Solution Extensions）として提供。SHIFTは、SAP Enterprise Continuous Testing by TricentisのPoC、アセスメントの上流からテスト自動化構築、CI/CD構築､ロールアウトやリグレッションテストでの適用などの支援サービスを提供する。

　3社は今後、SAP Change Impact Analysis by Tricentis（バージョンアップに伴う影響調査分析）や、SAP Enterprise Performance Testing by Tricentis（パフォーマンステスト）のテストソリューションのサービス化なども進めていくとしている。