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SAPジャパン、Syniti、Tricentis、DXCの4社が協業、SAP S/4HANAに移行時のデータ移行やテストを支援

 SAPジャパン株式会社、BACKOFFICE ASSOCIATES JAPAN株式会社(以下、Syniti)、米Tricentis(トライセンティス)、DXCテクノロジー・ジャパン株式会社(以下、DXC)は18日、企業がSAP S/4HANAに移行する際のデータ移行やテスト支援の領域において、協業サービスを提供開始すると発表した。

 4社によれば、国内におけるSAP S/4HANAへの移行プロジェクトでは、データの移行やソフトウェアが想定通りに機能することを評価・検証するテスト領域が、導入する企業側に委ねられることが多い状況だという。その結果、導入企業側にデータ移行やテスト領域における知見が不足している場合、導入プロジェクト全体のスケジュールが遅延してしまうという課題が頻発しているとのこと。

 そこで、こうした課題に対応するために、SAPジャパンとSynitiが提供するSAP ERP顧客のSAP S/4HANAへの移行支援ソリューション「SAP Advanced Data Migration and Management by Syniti, cloud edition」と、SAPジャパンとTricentisが提供するテスト支援ソリューション「SAP Application Testing Solutions by Tricentis」を組み合わせるとともに、SAPの認定パートナーであるDXCの専門部隊により、データ移行とテスト支援を提供する協業サービスを提供することになった。

 4社では、今回の協業サービス提供により、データ移行やテスト領域の迅速な対応を実現し、SAP S/4HANAへの移行プロジェクト全体が成功裡に完了することを支援する。なお、データ移行やテストを支援する際はDXCの専門部隊が支援するが、顧客企業の海外での展開についても、オフショア要員が作業にあたることで、柔軟かつ迅速に対応できるとした。

 また、現在は展開チームのメンバーが一人で多工程を担当する前提のため、データ移行やテストを企業の拠点ごとに展開していく際は、1拠点への展開が終わってから、順次、次拠点に展開するスケジュールになることが多い状況であるという。このような状況に対して、展開チームのタスクのうち手順が確立済みで別動隊へ切り出し可能なタスク(データ移行、テスト、など)をDXCの専門部隊が実施することで、トータルでの導入期間を圧縮できると説明している。

 加えて、DXCの専門部隊が、各工程を効率的に実施するためのツールや導入済み拠点での知見を有効活用することで、タスクの期間短縮・工数削減を実現できるとのことだ。