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MDIS、温室効果ガス排出量データの一元管理ソリューション「cocono」を提供

 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(以下、MDIS)は24日、GHG(温室効果ガス)排出量データ一元管理ソリューション「cocono」の開発を完了し、3月15日に提供開始すると発表した。

 MDISでは、国内企業でもGHG排出削減の動きが加速しており、取り組みの前提となる排出量算定・報告の手法は、製品を原材料から製造・使用に至るサプライチェーン全体で捉えた国際的基準「GHGプロトコル」が主流になっていると説明。この基準に対応できる仕組みの構築に向け、企業が各拠点や各製品のGHG排出量を効率的に収集・管理するための基盤として、coconoを開発した。

 coconoは、各拠点の管理サーバーなどを通じて収集した、生産ラインの稼働実績や電力、空調、照明などエネルギー消費実績をネットワーク経由で収集し、製品別カーボンフットプリントの算出が可能。対象別の数値や変動などを、グラフなどで視覚的に分かりやすく見せるダッシュボード表示機能を備える。

 また、製品設計時の部品情報(E-BOM)との連携により、製品開発の上流工程から環境負荷低減策の検討を可能にする。

 coconoの価格は、月額30万円(税別)から。MDISでは、coconoを可視化・レポーティングを行う協業先サービスと連携した統合ソリューションとして拡販し、今後5年間で累計100社以上への導入を目標とする。また、サービス開始以降も、より高いデータ精度の確保や、作業負担の軽減を目指し、さまざまなシステムとのデータ連携機能を追加していくとしている。

coconoを核としたGHG排出量データ一元管理の全体像