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HCNET、フォーティネット製品で構成する「分散型SASE」を月額サービスで提供

 エイチ・シー・ネットワークス株式会社(HCNET)は11日、フォーティネットジャパン合同会社(以下、フォーティネット)の製品で構成されるセキュリティソリューション「分散型SASE」を提供開始したと発表した。月額サービスとして提供される。

 クラウド時代に求められるセキュリティアーキテクチャとして「SASE(Secure Access Service Edge)」の導入を進める企業もまた増えているが、HCNETによれば、従来のクラウド集中型SASEを活用したゼロトラストの実現には、多大なコストがかかってしまっているという。そこで同社では、フォーティネットが提供する「フォーティネット セキュリティ ファブリック」プラットフォームをネットワーク内に分散配置するとともに、それらを連携させる新たなアプローチを提唱。既存のFortiGateの有効活用を図るとした。

 具体的には、FortiGateを設置して本社や拠点内のセキュリティを確保するほか、本社・拠点間や拠点同士の通信をSD-WANによって最適化。またリモートワークについても、FortiClient ZTNAやForti EDRといったエンドポイント向けソリューションによって、ローカルブレークアウトによる通信の平準化やセキュリティの強化を図るとしている。

 なおHCNETは、フォーティネットのAdvanced Partnerとして多くの構築実績を持つほか、アラクサラネットワークス株式会社の主要な代理店でもあり、ネットワークとセキュリティの統合提案を行えるインテグレータであることを強みとしている。

 さらに、ネットワークやセキュリティ機器、システムインテグレーション、保守、運用などを月額サービスで提供する同社の「SERVICE ORCHESTRA」を利用すれば、初期投資を抑え、企業のライフサイクルマネジメントに合わせた、段階的なゼロトラスト環境への移行を支援できるとのことだ。