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Dynabook、Windows Embedded OSを搭載した法人向けデスクトップPCを発売

 Dynabook株式会社は30日、特定用途向け組み込みOS「Windows Embedded OS(Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021)」を搭載した、法人向けデスクトップPC「dynaDesk DT200/IoT」の受注を開始した。

 dynaDesk DT200/IoTは、基幹システムや店舗・受付、デジタルサイネージや工場の生産ラインの制御用端末など、デスクトップPCを長期に継続して使用したい、セキュリティを確保しながら運用の負担を軽減したいというニーズに対応する製品。

dynaDesk DT200/IoT

 コンパクトな筐体に、拡張性や各種インターフェイスを備え、第12世代インテルCPUを搭載することで、大容量データの処理やマルチウインドウの作業など、ハードユースにも対応するハイパフォーマンスを実現する。

 Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021を搭載することで、機能アップデートの影響を受けず、一定のバージョンのまま長期間安定して使用できる。また、特定のアプリのみを操作可能にすることや、画面表示の制御、ストレージへの書き込み制限などが行えるロックダウン機能により、使用デバイスの制御ができ、運用による負担を軽減できる。

 さらに、RAID1構成によりミラーリングが可能なモデルも用意。2つのHDDのうち、いずれか1台のHDDが破損した場合でも、残ったもう1台のHDDからデータを読み出すことでデータの消失を防ぎ、運用を続けられる。

 セキュリティ面では、サイバーセキュリティに関するガイドライン「NIST SP 800-147」「NIST SP 800-155」「NIST SP 800-193」に準拠し、BIOSへの攻撃を検知・復旧し、感染拡大を防ぐことで、巧妙化するマルウェアやウイルスの脅威からPCやデータを守り、情報流出や不正アクセスなどを防止する。

 インターフェイスは、USB3.2(Gen2)Type-Aコネクタ(前面×1、背面×2)、USB3.2(Gen1)Type-Aコネクタ(前面×3)、USB3.2(Gen2)Type-Cコネクタ(前面×1)、USB 2.0 Type-Aコネクタ(背面×2)の計9ポートを搭載し、幅広い周辺機器との接続が可能。また、PCI Express×1が1スロット、PCI Express×4が2スロット、PCI Express×16が1スロットの計4スロットを標準装備し、別売りのグラフィックカードやインターフェイスカードの拡張に対応する。

 メモリは8GB/16GB搭載モデルの選択が可能。いずれも最大128GBまでの増設に対応する。ストレージは、256GB SSD(M.2)×1と2.5型 1TB HDD(SATA)×2モデルと、256GB SSD(M.2)×1搭載モデルが選択できる。

 マルチタスクで業務の生産性向上を実現するため、4画面同時出力(アナログRGB、DisplayPort、HDMI、USB Type-C)に対応。電源については、「80 PLUS Platinum」の認証を取得した電源ユニットを採用して、静音化、省エネ化、長寿命化を実現している。

 本体は約100.0×310.0×325.0mmの省スペース設計で、デスクのスペースに合わせて、縦置きと横置きに対応。工具を使用しなくてもネジを外すことができ、HDDやSSD、メモリの交換や増設がしやすい筐体設計を採用している。