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TISがAI-OCRトータルサービス「Paperoid」強化、帳票振分のチューニング機能を新たに提供

 TIS株式会社は25日、AI-OCRトータルサービス「Paperoid」において、振分判定のしきい値を利用者側がGUI上でチューニングし、振分精度の向上を図れる新機能を提供すると発表した。また今回の機能追加にあわせ、Paperoidの全体価格を見直したという。

 Paperoidは、①帳票振り分けAIサービス、②帳票読み取りAIサービス、③ドキュメントAI OCRサービス、④帳票業務コンサルティングサービス、⑤AI OCRエンジン「SmartRead」の5つで構成されているサービス。

 今回の機能追加は、この中の帳票振り分けAIサービスを強化するもの。今まで確認できなかった各帳票の振分について、マッチングスコアが可視化され、利用者自身が振分精度を数値で把握可能となった。

 さらに、振り分け精度が悪い帳票に対して、マッチングのスコア結果を基に、しきい値を調整して振分精度を上げるチューニングを利用者自身で実施できるようにした。具体的には、振り分けたい帳票レイアウトを教師帳票として登録し、AIに学習させ、アップロードされた対象帳票と教師帳票とのマッチング度合いをスコアとして表示して、GUI上でしきい値の設定を行える。

 誤振分になった帳票のスコアを基にしきい値を下げる、もしくは特徴箇所のスコアを正として振分精度を上げる、といった処理を行うことで、精度向上が図れるとのことだ。

マッチングログ照会画面

 加えて今回は、Paperoidの全体価格が見直された。クラウド版の基本利用料は、帳票振り分けAIが年額120万円(税別、以下同じ)、帳票読み取りAIが年額160万円、ドキュメントAI OCRが年額160万円。帳票読み取りAIとドキュメントAI OCRのOCR費用は、スモールの場合で年額16万円から。帳票振り分けAI、帳票読み取りAI、ドキュメントAI OCRとも初期費用30万円が別途必要となる。

 AI-OCRエンジンのSmartReadは、OCR費用が年額36万円から。