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スパイダープラスの建設DXサービス「SPIDERPLUS」、RICOH360とのAI超解像連携機能を提供

 株式会社リコーとスパイダープラス株式会社は22日、リコーの360°カメラソリューション「RICOH360プラットフォーム」を活用したが画像補整機能「AI超解像連携機能」を、スパイダープラスの建設DXサービス「SPIDERPLUS」に実装したと発表した。11月21日より、SPIDERPLUSを導入している現場で「体験版」として試行されているという。

 スパイダープラスは、建設DXサービスのSPIDERPLUSにおいて、2017年よりリコーの360°カメラ「RICOH THETA」と機能連携しており、RICOH THETAで撮影した360°画像を施工記録写真として撮影・保存・登録することができる。

 一方で建設現場では、施工や検査の記録、進捗報告のための写真撮影が数百枚にも及ぶが、撮影箇所は明るい屋外だけではなく、天井裏の配管、高所や暗所、閉所など、さまざまな箇所で撮影を行うことから、人間が撮影する「動作」の限界や、撮影された画像の見やすさにも課題を持っているという。

 そこで今回は、リコー独自の画像処理技術とAI技術を活用して、クラウド側で自動的に360°画像を補整する機能を提供する。足場や視界に限界を伴うことが少なくない建設現場では、このAI超解像により、従来の360°カメラの活用における画像の鮮明度が向上するとのことだ。

 なお両社では、顧客企業の要望を取り入れながら、さらなる機能開発を行っていく考え。またスパイダープラスは、12月5日~7日に東京ビッグサイトで開催される「建設DX展」にブース出展し、このAI超解像連携機能のデモを含めた各種ソリューションを紹介する予定としている。