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CTC、エッジAIソリューションのPoCを短期間で開始できるスターターパックを提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は1日、エッジAIソリューションのPoC(概念実証)を短期間で開始できるスターターパックを提供開始すると発表した。

 このスターターパックは、カメラが読み取った映像データをエッジデバイスで解析するエッジAIソリューションのPoCを、短期間で開始するために必要な製品・サービスをパッケージ化したもの。カメラとAI機能を持つエッジデバイス、データを収集・蓄積するクラウドサービス、ダッシュボードのBIツールなどが含まれており、エッジAIソリューションのPoCを短期間で開始できるという。

 エッジデバイスには、AIによる画像解析のアプリケーションを組み込んだRaspberry Piを採用しており、カメラで撮影した映像データはデバイスで解析された後、クラウドサービスに保存される。また、解析結果のデータはダッシュボードで可視化され、利用者が確認できるようになっているとのこと。

 こうした仕組みにより、利用者は大規模なシステムを構築することなく、本格的な導入に向けたエッジAIソリューションのPoCを短期間で開始可能。さらに、収集したデータは解析後に削除されるようになっているので、個人情報を保有せずに、プライバシーに配慮してPoCを実施可能とした。

 加えて、AIによる画像解析は、人の属性推定、既存の計器の自動読み取りなど、複数の解析から選択可能。例えば、店舗内での映像から来店者の性別・年代、滞在時間などを分析し、商品の仕入れや陳列に関するマーケティングに活用できるという。また、工場内にあるアナログ/デジタル計器を読み取って記録作業を自動化し、作業の効率化や人為的なミスの防止につなげる、といった用途にも利用可能とのことだ。こうしたアプリケーションの開発は、CTCのパートナーであり、エッジAIソリューションの提供実績を持つIdein株式会社が担当する。

 なおCTCでは、業務効率化に取り組む製造業やリテールなどの企業を中心に展開する考えで、直接販売とパートナー企業経由の間接販売により、3年間で100件の提供を目指す。さらに同社は、パッケージの提供のみならず、データの活用や分析などのシステム構築で培ったノウハウを生かして、PoCやデータ分析のコンサルティングサービス、技術支援サービスなども提供するとしている。