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NTT Com、アナログメーターの目視点検作業を自動化する新ソリューションを提供

点検作業に関わる担当者の負荷を大幅に軽減

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は26日、製造設備のアナログメーターに対する目視点検作業を自動化し、担当者の点検作業に関わる負荷軽減を実現するソリューションを、同日より提供開始すると発表した。

 この新ソリューションは、NTT Comのクラウド録画カメラサービス「coomonita(コーモニタ)」と、LiLz株式会社AI映像解析サービス「LiLz Gauge(リルズゲージ)」をAPI連携して実現したもの。アナログメーターの数値を自動的にデジタルデータとして記録することにより、現場で負担となっている点検作業の負荷を大幅に軽減できるという。

 具体的には、電源がある場所では、アナログメーターを撮影できる位置に設置したcoomonitaカメラからHD画質の映像を常時取得し、クラウドに蓄積する仕組み。coomonitaで取得したアナログメーターの画像データは、APIを経由してLiLz Gaugeへ送られてデジタルデータに変換され、検針結果はクラウドを通じてどこからでも確認できる。

 一方で、電源がない場所では、超低消費電力の充電式カメラ「LiLz Cam」を用いて映像を取得可能。こちらの場合も検診結果は同様にデジタルデータ化され、クラウド上で確認を行えるとした。

 こうして、多数のアナログメーターを定期的に目視点検・記録する業務を自動化することで、点検作業の負荷を軽減できる点が大きなメリット。また、高所や可燃性ガスが存在する可能性がある場所など、危険エリアにあるメーターの点検作業を自動化すれば、点検作業を安全に実施可能になるとしている。

 また、coomonitaによりアナログメーターを常時録画できるため、目視に比べ点検の頻度を高められる点も特徴。あらかじめ定めたしきい値を超えた場合にアラートを出す機能も備えており、異常時の早急な対処も可能になる。さらに、過去のデータとの比較分析によって、製造設備の稼働状況に関する傾向的な変化も把握できるようになるとした。

 導入にあたっては、既存のアナログメーターをそのまま活用するので、スマートメーターの導入など大規模な投資が不要。メーターについても、さまざまな形態のメーターに対応するとのことだ。

読み取り可能なアナログメーターの形態>

 coomonitaを利用する場合の価格(税込)は、カメラ本体の初期費用が2万7280円から、サービス利用料金が月額1320円から、LiLz Gauge(サードパーティカメラ接続プラン)が月額880円からとなる。