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ニュートン・コンサルティング、サプライチェーンのリスクマネジメント支援サービスを提供

 ニュートン・コンサルティング株式会社は8月31日、企業が製品を供給するためのサプライチェーンについて、事業継続に向けたリスク評価や対応策の検証などを支援する「サプライチェーンリスクマネジメント支援サービス」を提供開始した。価格は応相談。

 サービスではまず、サプライチェーンリスク評価に向け、組織のBCP方針や復旧目標、組織が有するサプライチェーンの特性や現状などを把握する。次に、組織の状況に合わせてリスクアセスメント手法やその他の前提条件を決定する。その上で、サプライチェーンの可視化および分類を行って「サプライチェーンマップ」に落とし込み、サプライチェーン全体についてのリスクアセスメントを行う。

 サプライチェーンリスク対応では、リスクアセスメントで特定されたサプライチェーンに関するリスクや課題に対して、サプライチェーンを継続させるための戦略(対応策)を検討する。サプライチェーン継続戦略としては、サプライチェーンの上流や下流に位置する取引先企業(サプライヤ)のBCPをテコ入れする対応と、そうしたサプライヤーが何らかの理由によって機能不全に陥った場合でも事業継続を図れるように、自組織のBCPを強化する取り組みの2種類について、関係者と協議しながら、対応策を導き出していく。

 さらに、対応策についての検証/レビューとして、実際の危機を想定したシミュレーション訓練(危機対応訓練)を実施する。

 サプライチェーンリスクは、ステークホルダーが多岐にわたり、サプライヤー数も多くなる傾向があるため、場当たり的なアプローチはかえって状況を複雑にし、実行力を低下させかねないと指摘。こうした事態を防ぐため、国際的な規格(PD25222、ISO22301、ISO31000など)も加味した、シンプルで合理的かつ体系的なアプローチ方法を提案するとしている。

 また、多くの企業では、既に何かしらのサプライチェーンリスク対応やBCP整備がなされているとして、そうした既存の対策を無視するのではなく、現時点での活用状況や必要性に応じて、既存のサプライチェーンBCPのレベル評価を行うことで、現在の環境に最適な解決策を導き出すとしている。

 支援については、顧客のニーズや要件に合わせて柔軟に行い、危機対応訓練などサプライチェーンリスクマネジメント活動の一部を切り出した支援や、従業員教育のみの提供などにも対応する。