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SCSK、クラウドネイティブなアプリ開発に対応する「S-Cred+フレームワーク」を提供

 SCSK株式会社は26日、クラウドネイティブなアプリケーション開発に対応したJavaアプリケーション基盤「S-Cred+(エス クレドプラス)フレームワーク」を提供開始した。

 SCSKでは、顧客のシステム開発にJavaアプリケーション開発フレームワークを適用し、その知見を自社の開発フレームワークに取り込み提供してきた。これらの技術を利用し、開発フレームワークのラインアップ群に、クラウドネイティブなアプリケーション開発に対応したフレームワークとしてS-Cred+フレームワークを新たに加えた。

 これにより、高速にシステムを拡大しつつ、高い可用性を持たせたい情報システム担当者のニーズを満たす、標準化されたアプリ開発を実現するとともに、フルスタック開発者によるアプリ/アプリ基盤と、プラットフォームの両輪での設計・開発スピードや品質向上を支援するとしている。

 S-Cred+フレームワークは、3タイプのアプリケーション(AP)開発に対応するOSSベースのフレームワークとして、クラウド上のリソースを活用するAP開発用の「クラウドネイティブAP版」、最新UI技術を採用しながらも長期利用を必要とするAP開発用の「モダンAP版」、バッチ処理を含む従来のWeb AP開発用の「クラシックAP版」を提供。企業の施策や方針に合わせて、最適な開発スタイルを選択できる。

S-Cred+フレームワークの概要

 クラウドネイティブAP版は、各種クラウド・リソースを利用する機能や、コンテナ上へのリリース自動化のCI/CDパイプラインを備える。クラウドネイティブAP版およびモダンAP版では、UI技術にVue.jsを採用したUI部品および、SPA(Single Page Application)による操作体験を実現する。

 既存からのマイグレーション/再開発時には、移行負荷の低いクラシック版を利用、UIのみをモダナイズする際にはモダンAP版を利用するなど、開発するアプリケーションで求められる稼働環境、サポート期間、UI技術により、3つのエディションを使い分けしながらも、統一/標準化された仕様により、顧客の業務に適した開発基盤を提供する。

 また、クラウド構築・運用自動化サービス「S-Cred+プラットフォーム」を併用することで、シームレスな開発環境を実現する。

 S-Cred+フレームワークの価格は個別見積もり。SCSKでは今後、顧客の利用ニーズを踏まえ、利用可能なクラウド・リソースの拡大、デザインシステムや部品ラインアップの拡充を行い、開発スピードと品質のさらなる向上を図っていくとしている。