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SCSK、クラウド型開発環境サービスでエンタープライズDevOpsの支援機能を提供

 SCSK株式会社は20日、クラウド型で開発環境を提供する「PrimeCloud for Developers」のメニュー体系を刷新すると発表した。あわせて、エンタープライズシステムでDevOpsを支援する機能やデータ連携機能を追加するなど、機能面の強化も実施する。

 「PrimeCloud for Developers」は、システム開発プロジェクトの管理に必要な機能を実装したプロジェクト管理環境と、サーバーリソースをオンデマンドで調達できる機能を組み合わせたクラウド型開発環境サービス。

 基本サービスとして、サービスに関する問い合わせ、サービスメンテナンスや障害通知を行うサポート窓口を提供しているが、この中で、監視システムが検知した情報をシステム監視情報の自動起票機能へ速やかに連携し、確認対象の情報としてプロジェクト管理環境「Redmine」へ起票することが可能になった。これによって、従来は運用部門に依頼し収集していたシステムの運用情報を、開発部門がタイムリーに参照できるようになる。

 また、ビルド/テストを繰り返し、かつ正確に行う必要があるアジャイル開発を支援するため、ビルド/テストの自動化を支援するサービス「ビルド・テスト自動化環境サービス」を提供する。以前は手作業で行っていた作業の自動化が図れるほか、業務効率の向上、迅速化が期待できるとした。なお、このサービスではオープンソースソフトウェア「Jenkins」を採用した。

 さらに、分散したデータを連携・変換できるETLサービス「データ連携環境サービス」をラインアップ。利用頻度の高いデータ連携アダプタを事前に組み込むとともに、利用量に応じた課金体系を採用し、利用しやすい環境を提供する。

 サービスの基本料金は無料。Redmineをベースにしたタスク管理機能、ガントチャート表示、文書共有機能およびSubversionをベースにしたバージョン管理およびソースコード用のレポジトリを提供する「プロジェクト管理環境サービス」が、10ユーザーまでで8万円(税別、以下すべて同じ)。超高速開発基盤「FastAPP」をインフラ、運用と合わせて提供する「FastAPP環境提供サービス」が、開発用で月額5万円、検証用で月額4万5000円、本番用で月額13万円から。別途、初期費用20万円がかかる。

 新機能のうち、ビルド・テスト自動化環境サービスは月額1万8000円から。データ連携環境サービスは、初期費用が60万円から、月額費用が4万2000円からで、別途1GBあたり25円のデータ転送料金がかかる。