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三井住友カードとコンカーの提携拡大、新幹線乗車データを経費精算クラウド「Concur Expense」に自動連携

 株式会社コンカーと三井住友カード株式会社は25日、戦略的業務提携の第4弾として、8月末から三井住友カードの三井住友エクスプレスコーポレートカードで、JR東海エクスプレス予約サービスを利用した新幹線の乗車区間や乗車日データ情報を、経費精算・管理クラウド「Concur Expense」に自動連携すると発表した。

 データ連携は、コンカーが提供する経費精算・管理クラウド「Concur Expense」と、三井住友カードが発行する三井住友エクスプレスコーポレートカードを導入することが必要。ユーザーが、JR東海が提供する「JR東海エクスプレス予約サービス」を利用して、三井住友エクスプレスコーポレートカードで新幹線を予約すると、乗車後に「乗降区間」「乗車日」「新幹線名」「座席クラス」などが、三井住友カードを経由してConcur Expenseに連携される。

 データ連携を導入することで、利用者の出張精算時に入力する項目の削減や、精算作業者の各項目に対する正誤チェック作業の軽減、高額になりがちな新幹線利用の予約・支払手段、精算方法を統一し、データ連携することで不透明な利用を防ぎ、ガバナンスを強化できるとしている。

 サービスはMastercardブランドのみ対象で、JR東海エクスプレス予約サービス以外からの予約分は適用外となる。また、Mastercardが提供するCDF(Common Data Format:全世界共通のクレジットカード利用データなどを経費精算システムなどへ還元するサービス)を通じてConcur Expenseへデータ連携した場合のみ可能となる。

 三井住友カードとコンカーは2020年9月に、営業推進や協働商品の開発を軸とする戦略的業務提携を発表し、この1年間で高速道路の出入口情報、ユーザーの英字氏名、請求日データ、国内線発着空港情報、タクシー乗降地情報のデータ連携項目拡充などを実現した。「キャッシュレス」「入力レス」「ペーパーレス」「承認レス」の4つのレスにより経費精算の完全自動化を実現すべく、今後もサービス開発を加速させるとしている。