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SAPジャパン、SAP Data & Analyticsソリューションの機能強化を発表
2022年7月7日 08:00
SAPジャパン株式会社は6日、SAP Business Technology Platform(BTP)の構成要素である、SAP Data & Analyticsソリューションの機能強化を発表した。拡張されたPlanning & Analysis機能およびデータオーケストレーション機能により、顧客はデータ管理の負荷から解放され、信頼性の高いインサイトとアクションプランを生成し、企業データのビジネス価値を最大限に引き出せるとしている。
SAP Analytics Cloudは、ビジネスインテリジェンス、予算策定・計画管理、予測分析の機能を一体化したPlanning & Analysisソリューションで、経営の意思決定に必要なインサイトの効果的・効率的な導出を支援する。
今回の機能強化では、SAP Data Warehouse CloudとSAP Analytics Cloudソリューション間のレプリケーションベースの統合により、SAP Data Warehouse Cloudが組織全体のアナリティクスとプランニングのための単一の真実の源として確立され、複雑なデータモデルに対する計画データの収集、および予実データ分析・管理が行えるようになり、企業全体の統合的な経営管理基盤の構築が可能になるとしている。
SAP Analytics Cloudで新たにサポートされたFlexible timeは、データモデルにおける時間ディメンジョンに柔軟性を与えることでモデリング機能を強化し、小売業、接客業、消費財など、会計期間が一般的なカレンダーに基づいていない業界における主要業績評価指標の定義を簡易にする。これにより、これまで実際の業務データと完全に一致させることが難しかった業種業界のPlanning & Analysisプロセスをサポートする。
また、SAP Data Intelligenceは、SAP Business Technology Platformにおけるデータオーケストレーション機能を提供する。包括的なデータ管理ソリューションとして、サイロ化したデータ資産を発見、接続、整備し、企業規模で実用的なビジネスインサイトに変換するとしている。
機能強化では、SAPデータのレプリケーション設定を簡略化。SAP S/4HANA Cloud、SAP S/4HANA(オンプレミス)、SAP ERP Central Component、SAP Landscape Transformation Replication Server、Microsoft Azure SQL DatabaseからSAP HANA Cloud、Azure Data Lake、AWS S3にデータを自動的に作成し、レプリケーションを行う。レプリケーションジョブはビジュアルインターフェイスから自動作成され、すべてのパイプラインは柔軟に拡張可能で、自動再起動や差分データ抽出に対応できる。このノーコードで行えるデータレプリケーション機能により、データレイクやデータウェアハウスでSAP ERPのデータを利用する際に、IT組織の負担を最小限に抑えられる。
メタデータ管理とデータリネージ機能の拡張については、Snowflakeメタデータ抽出とオブジェクトレベルのリネージ、SAP IQ、SAP HANA Cloudデータレイク、Redshift、AzureSQL向けのSQL Viewのリネージ、すべての構造化データオペレータ向けのオブジェクトレベルのデータリネージに対応する。SAP製品だけでなく、SAP以外のソースに対するリネージも強化されることで、データがどこでどのように使用され、どこに由来するのかについての理解力を強化できる。合わせてメタデータ管理機能では、カスタム属性値の一括更新、依存関係やルール使用の表示機能、検証ルールに対するSnowflakeのサポートなどが含まれる。