ユニリタとアイネット、帳票の電子化・出力業務を効率化する連携ソリューションを提供

　株式会社ユニリタと株式会社アイネットは16日、ユニリタの「まるっと帳票クラウドサービス」と、アイネットのメーリングサービスを融合した、帳票業務の効率化を実現する新ソリューションを提供開始した。

　まるっと帳票クラウドサービスは、請求書や給与明細など、企業内に存在する帳票の電子化によるWeb配信に加え、プリンターによる紙への印刷から封入封緘（ふうかん）、配送業務まで、帳票の出力業務を支援するクラウドサービス。

「まるっと帳票クラウドサービス」概要

　アイネットのメーリングサービスは、同社のデータセンターを活用したセキュリティ環境の下、金融機関、公共機関などの大量データプリントのニーズにも対応できるサービス。プリント後の封入封緘、シーリング（圧着）、区分け、発送など、顧客の要望に応じたメーリングサービスをワンストップで提供する。

アイネットのメーリングサービスの拠点：第1データセンター

　ユニリタでは、顧客のペーパーレス化に向けた活動が加速する中、顧客から寄せられる声には「完全なペーパーレス化を目指すものの、まずは段階的な電子化に取り組みたい」「データ漏えいや流出リスクといったセキュリティがしっかりしたサービスを使いたい」と言った課題があると説明。

　こうした課題に対し、両社のサービスを融合することで、帳票の電子配信（ペーパーレス化によるコスト削減・効率化）と、印刷・配送（封入封緘などの手作業により発生するコスト削減・効率化）を併用した、ハイブリッドな帳票運用が可能となり、煩雑な帳票業務のDX化が実現できるとしている。

　また、通常は電子配信でも、季節性のある封入物送付のニーズがあるような場合は一時的に印刷・郵送に変更できるなど、タイミングに応じて配信・送付手段の選択が可能になる。

　さらに、「まるっと帳票クラウドサービス」はアイネットのデータセンターで稼働しており、同サービスによるデジタルデータ化、アイネットが担うデジタルデータ配信およびプリントデリバリーはすべてアイネットデータセンター内で処理されることで、データが外部に流出するリスクを極小化できる。

　ユニリタとアイネットでは、顧客の帳票業務をDX化するソリューションの展開を通じて、帳票運用の現場から寄せられる課題の解決を支援していくとしている。