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NTTテクノクロス、シャツ型センサーによる生体情報の収集・可視化サービス「hitoe計測サービス for Cloud」
2022年6月15日 09:00
NTTテクノクロス株式会社は14日、シャツ型センサーにより取得した生体情報などのデータを活用し、検証や解析のための基本的なメニューを備えた「hitoe計測サービス for Cloud」を、6月15日に提供開始すると発表した。
NTTテクノクロスと東レ株式会社、株式会社ゴールドウインは、3社連携による「暑さ対策プロジェクト」を展開している。2020年8月には、小型センサー「TX02」と機能性素材「hitoe」による専用ウェアを組み合わせたシャツ型センサーを活用し、暑熱環境下の体調をモニタリングする「暑さ対策サービス」の提供を開始。2021年7月には、NTTの研究所が開発した新技術により体内温度変動を推定し、体調不良の予兆を検知するサービスを提供している。
シャツ型センサーは、衣服内の温度・湿度や心電位、心拍数、RRIなどの生体情報や、歩数、姿勢などのデータが収集可能なため、暑さ対策のみならず、スポーツをはじめとするさまざまなシーンにおける検証や解析を求めるニーズが多数あったが、データの検証・解析には別途システム構築が必要となるため、費用や期間などが課題となっていたという。
こうした課題に対し、新たに提供するhitoe計測サービス for Cloudでは、データの収集・可視化機能を基本メニューとして展開することで、システム構築にかかる負担の低減、ユーザーの利便性向上を実現した。
衣服内の温度・湿度、心電位、心拍数、RRI、加速度などのデータ収集や可視化を行う基本機能をメニュー化しており、可視化するためのシステムを新たに構築する必要がないため、費用を低減できるだけでなく、サービス利用開始までにかかる期間が従来の6割減となり、スピーディーな検証を実現。小規模な検証・解析から取り組みたいというユーザーも利用しやすくなったとしている。
計測されたデータは、シャツ型センサーとBluetoothで接続されたスマートフォン経由でクラウド上に転送され、リアルタイムに確認や検証ができる。
サービスの価格（税別）は、基本料金として初期費用が5万円、月額利用料が10万円。10人まで同時計測が可能で、計測には別途TX02（レンタル料1台あたり月額500円）、専用ウェア（東レ、ゴールドウインが販売）、Androidスマートフォンが必要。外部システム連携など、SIによるカスタマイズも相談可能。
NTTテクノクロスでは今後、生体情報をはじめとするデータ分析の利用を促進し、潜在的な課題の抽出・解決をサポートすることで、運動やモータースポーツなどの発展に貢献すると説明。また、企業が商品やサービスを提供する際の事前検証として、生体情報などを定量的なデータとして活用することで、客観的な分析を実現するとしている。
また、サービスについては、7月20日～22日に東京ビッグサイト東展示棟で開催される「第8回 東京 猛暑対策展」で展示を予定する。
